堺市の竹山市長、辞職は昨夜決意 「もうゆっくりしたい」政界引退を表明
堺市長・辞職決意は昨夜 今後について政界引退を表明「もうゆっくりしたい」
大阪・堺市の竹山修身(おさみ)市長の政治資金収支報告書に多額の記載漏れがあった問題で、竹山市長は22日、同市議会議長に辞職願を提出。後に会見を行い「市政への信頼を失墜する事態を招いたことを深くお詫び申し上げます」「管理監督の責任を取り、辞職させていただきます」と述べた。 【ノーカット】堺市の竹山市長が辞職願を提出 2億円超の政治資金記載漏れ
今月30日付をもって退職する旨の「辞職願」を提出
竹山市長は会見冒頭で「私の後援会の支援者の皆様方から頂きました浄財につきまして、政治資金の収支報告書に不記載、誤りが多数あり、市民の皆様に不信感を与え、ひいては市政への信頼を失墜する事態を招いたことを深くお詫び申し上げます」と述べた。 そして「議会の皆様方のご意見も承ってこの混乱を収束し責任をとるため、議長に今月30日付をもって退職する旨の辞職願を提出致しました」と続けた。
「浄財を私的に利用したことはいっさいございません」
また「政治資金規正法の適切な運用に誤りがあったことによりまして管理監督の責任を取り辞職させて頂きますが、ご支援頂きました市民、団体の皆様からいただいた浄財を私的に利用したことはいっさいございません。家族についても同様でございます」と、私的流用を改めて否定した。 辞職は昨夜決意したと話し、その要因は先週の記者会見で二重の領収書が見つかったことで「それはあってはならないことだと残念でした。私自身もチェックしていなかったことで残念と思った」と述べた。
次期市長選出馬の質問には笑み浮かべ「もうゆっくりしたい」政界引退表明
報道陣からの「私的流用がないということですが、市長選が行われるわけで、改めて民意を問い直す出馬をされるご予定は」という質問には「もうゆっくりしたいです」と笑みを浮かべ即答した。 そして「9年7か月やらせていただいたんです。私は2期10年を考えていました。3期目に入ったんですが、まさしく10年になるという形でたくさん堺のために仕事をさせて頂きましたので、政治の世界は引退しようと思います」と述べた。今後については地域に入って活動をするとともに、柔道経験があることから「柔道をもう一度やりたい」と話していた。
再提出の収支報告書でも二重計上
竹山市長は3月、資金管理団体や後援会などが政治資金収支報告書に1億3000万円余りを記載していなかったという調査結果を市議会に報告したが、不自然な点や誤りなど数多くの問題点の指摘を受け、再調査を求められた結果、記載していなかった金額がそれまでの説明より約1億円多い総額2億3千万円余りに上ったことを15日に明らかにした。 しかし、再提出された収支報告書でもあわせて約177万円分の二重計上があったことが分かり、18日に修正した資料を提出するなどしていた。結果的に修正の総額は2億3千万円を超えており、同市議会は23日の議員総会で竹山氏を追及する方針を示していた。