「不労所得のありがたさに震えました」50歳万年係長、不動産投資を志す…最低限知っておくべき不動産投資の基礎知識とは?【FPが解説】
不動産投資は「ミドルリスク・ミドルリターン」といわれ、物件の選定さえ外さなければ、それなりに手堅い収益をあげられるといわれています。ここでは、不動産投資の基本について、FP資格も保有する公認会計士・税理士の岸田康雄氏が、初心者にもわかるよう、平易に解説します。 【早見表】年金に頼らず「夫婦で100歳まで生きる」ための貯蓄額
50歳会社員です。会社では万年係長で出世は見込めず、給料も頭打ち、年金も期待できません。新NISAやiDeCoを細々とやっていますが、先は長いです。 しかし先日、遠縁の親族から棚ボタ式に小さな貸し駐車場を相続したことで、不労所得の素晴らしさを実感。月額5万円ですが、口座に振り込まれた金額を見て、思わず震えました。 すでに中高年といわれる年齢ではありますが、これから本格的に不動産投資にトライしたいと思っています。こんな私に、不動産投資とはどのようなものか、基本的なところから教えてください。 50歳会社員 神奈川県川崎市
そもそも「不動産投資」とは?
不動産投資とは、賃貸収益と売却益から利益を得る手法です。個人投資家の場合は賃貸収益が主な目的ですが、その場合も、賃貸経営に係る管理が必要です。 不動産の初期投資の金額は高額です。賃貸収入によってキャッシュフローが得られますが、空室リスクや市況の変動などのリスクもあります。 運用管理の面では、安定したキャッシュフローを維持し、資産価値を保つための賃貸管理が重要です。また、不動産の資産価値は市況によって変動し、流動性は低いですが、インフレ時には価値が上昇する傾向があります。もちろん、不動産投資にもさまざまなリスクがあるため、適切な管理と戦略が必須です。
「J-REIT(不動産投資信託)」とは?
「J-REIT」すなわち「不動産投資信託」とは、投資家から集めた資金で不動産を取得し、その賃貸収入や売却益を投資家に分配する金融商品で、証券取引所に上場されています。投資対象の用途は、オフィス、物流施設、商業施設、住宅、ホテルなどさまざまです。 J-REITは賃貸収入が収益源ですが、個別の不動産投資とは異なり、ポートフォリオを通じてリスク分散が可能です。流動性も高く、比較的低リスクです。また、利益の90%超を分配するなどの要件を満たせば、分配金を税務上の損金として扱うことができるため、投資家は高い分配金を期待することができます。 住宅、オフィス、商業施設など、用途によって不動産投資の特性が異なるため、各セクターの特徴を理解することが重要です。
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