腟が若返って、尿もれ改善!デリケートゾーンのレーザー治療、どんな人におすすめ? 頻度は⁉ 【専門医に聞きました】
年齢とともに女性ホルモンが減少することで、デリケートゾーンの悩みが増えてくる40~50代。とくに深刻なのが、陰部の乾燥、かゆみ、におい、性交痛、尿漏れといった悩み。 そこで聖順会ジュノ・ヴェスタクリニックの産婦人科医・八田真理子先生に正しいデリケートゾーンのケアを教えてもらいました。 【データ】男性と女性の「更年期」に対する意識はどれくらい? 続きを読む聖順会ジュノ・ヴェスタクリニックの産婦人科医・八田真理子先生が教えてくれる正しいデリケートゾーンのケア。処方薬での改善のほか、痛くない腟・外陰レーザー治療「モナリザタッチ®」を受ける人も増えています。
ふっくらとした厚みとヒダが戻り、うるおいを取り戻す
乾燥、かゆみ、性交痛、尿漏れなど、腟周りの悩みを積極的に改善したい人におすすめなのが腟・外陰レーザー治療の「モナリザタッチ®」です。 顔のリフトアップやたるみ改善に使われるフラクショナルCO₂レーザーを、腟壁や外陰部に照射することで粘膜の線維芽細胞を活性化し、コラーゲンを生成します。その結果、腟にふっくらとした厚みとヒダが戻り、うるおいを取り戻すことができるのです。 モナリザタッチ®は次のような方におすすめです。 □腟の乾燥が気になる □においが気になる □腟にかゆみを感じる □性交痛 □排尿障害・尿もれを改善したい
90代の方も治療!半年~1年に1回が目安
モナリザタッチ®は薬を使わない新しい治療法なので、ホルモン剤に抵抗感がある方や、乳がんや血栓症の既往があってホルモン療法が使えない方にも行えます。 一方、受けられないのは以下の症状がある方です。 □炎症があるとき □強度の骨盤臓器脱 □出血がある場合 私のクリニックでも半年~1年に一度、定期的に施術される方が増えてきました。腟の中にレーザーを当てても痛みはありませんが、入り口の部分には痛みを感じる人がいるため腟入口部と外陰部には麻酔薬を塗ります。1回の施術料は3万円(税別)で保険診療外となっています。 患者さんの年齢層は50代が多いですが、性交痛があって不妊に悩む20代の方もいらっしゃいます。最高齢は90代の方で「70代の彼氏ができたから」という理由でケアをされています。 ▶つづきの【後編】では、腟レーザーは膣の乾燥だけでなく、尿もれ改善にも効果的だということについて教えていただきます。 ●お話● 聖順会ジュノ・ヴェスタクリニック 理事長・院長 八田真理子先生 1990年聖マリアンナ医科大学医学部卒業。 順天堂大学、千葉大学産婦人科、松戸市立病院産婦人科医長などを経て、98年より父の医院を継承し、聖順会ジュノ・ヴェスタクリニック八田理事長・院長に。 2018年恩賜財団母子愛育会会長賞、19年健やか親子21全国大会(母子保健家族計画全国大会)において厚生労働大臣表彰を受賞。
ライター