市川團十郎、四役早替わり『裏表忠臣蔵』初日公演 夜の部には長女・市川ぼたんと長男・市川新之助が出演
歌舞伎俳優の市川團十郎(47)が3日、東京・新橋演舞場で「双仮名手本三升(ならべがきまねてみます) 裏表忠臣蔵」の初日公演に臨み、昼夜公演の夜の部には、團十郎の長女・市川ぼたん(13)、長男・市川新之助(11)が出演した。 寛延元年(1748年)に初演されて以来、およそ280年にわたり愛されてきた歌舞伎の三大名作の1つである「仮名手本忠臣蔵」に、現代ならではの視点を織り込み作り上げた。團十郎は大星由良之助を初役で演じ、早野勘平、斧定九郎、高師直の四役を早替わりにて務める。夜公演の終盤、ぼたんと新之助のみが登場する場面があり、2人は洗練された舞踊を披露し観客を沸かせた。その直後、團十郎の宙乗りが披露され、場内高く舞い上がった。 團十郎は主催者を通して、「今回は物語を描きながらも上演時間は短くテンポを上げ、『忠臣蔵』をご存じの方も、まだご覧になったことがない方も、皆さまにお楽しみいただける作品に作り上げました。この機会にぜひ新橋演舞場にて『忠臣蔵』の世界に触れていただき、物語の根底に流れる日本人が大切にしてきた心を感じていただき、お楽しみいただければ幸です」とコメントを寄せた。
中日スポーツ