夫が食器洗いをすると、水を10分ほど「流しっぱなし」にします。「水道代」が気になってしまうのですが、どれだけかかっているのでしょうか…?
自分以外の人が食器を洗っているのを見たとき、食器を洗っている間もずっと水を流しっぱなしにしていて気になった経験がある人もいるでしょう。実際にどれくらいの水が使われ、どれくらいの水道代がかかるのか気になりますよね。 本記事では、水を流し続けた場合の水道代や、水の無駄を減らすための方法について解説します。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
水を10分間流すとどれくらい水を消費する?
食器洗いで水を流しっぱなしにすると、5分間で約60リットルの水が流れるといわれています。食器を洗うのに10分かかる場合、食器洗い中ずっと水を流しっぱなしにすると、約120リットルもの水を使用する計算になります。これは風呂1回分(約200リットル)の半分以上に相当する量です。 では120リットルの水を使った場合、水道代はいくらになるのでしょうか。ここでは東京都水道局の生活用水実態調査をもとに、1リットルあたりの単価を0.24円(下水道料金と消費税を含む)として計算してみましょう。 10分間水を流しっぱなしにすると、120リットル×0.24円=28.8円で1回あたり約28.8円の水道代がかかります。もし1日に2回皿洗いをして、1ヶ月(30日間)続けた場合の水道代は28.8円×2回×30日=1728円となります。 さらにこれを年間で計算すると、1728円×12ヶ月=2万736円です。つまり水を10分間流しっぱなしにするだけで、年間で2万円以上の水道代が余計にかかるのです。1回たった10分とはいえ、積み重なると水道代に与える影響は大きいといえます。
食器を洗うときの節水方法
食器を洗う際に水を流し続けていると意外と水道代がかかりますが、少しの工夫を取り入れれば水道代を節約できます。 まず、すすぎのときだけ水を流すようにして、食器を洗っている間は蛇口を閉めるようにしましょう。洗い終えた食器をまとめてすすぐことで、使う水の量を大幅に減らせます。 また、洗いおけを活用するのも効果的な方法です。水を張ったおけに洗い終えた食器を入れておけば、仕上げに軽く流すだけですすぎが終わります。節水はもちろん、時短にもつながるでしょう。 洗いおけがない場合は、大きな食器を下から順にタワーのように重ね、その上からすすぐ方法もおすすめです。下に置いた食器の泡が自然と流れていくため、水を効率よく使えます。ただし、重ねすぎると食器が倒れて危険なので、注意しながら行いましょう。タワー状にするのが難しい場合でも、次にすすぐ食器の上で泡を流すだけでも効果的です。 これらの方法を実践すれば、水の無駄を減らし水道代の節約につながるでしょう。
水の流しっぱなしは控えよう
食器洗いで10分間水を流しっぱなしにすると、年間で2万円以上の水道代が余計にかかる可能性があります。家族が水を流しっぱなしにしている場合、具体的な水道代を伝えることで、流しっぱなしを控えてくれるかもしれません。 また洗いおけやタワー状に重ねる方法を活用すれば、より少ない水ですすぐことができます。小さな工夫を取り入れて効率よく水を使い、節約につなげてくださいね。 出典 東京都水道局 水の上手な使い方 東京都水道局 節水について よくある質問 東京水道局 節水にご協力を 執筆者:山田麻耶 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部