内野聖陽“佐伯”、段田安則“菅井”との全日本医師会・会長の座をめぐる争いがついに決着<ブラックペアン>
二宮和也が主演を務める日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第7話「手術失敗!裏取引の罠!!」が8月25日に放送された。 【写真】全日本医師会・会長選の日行う公開手術がその行方に影響する 同作は、2018年4月期に二宮主演で放送された日曜劇場「ブラックペアン」の続編。海堂尊の小説「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」(講談社文庫)を原作に、シーズン1から6年後の物語が描かれている。第7話は、東城大・佐伯(内野聖陽)と維新大・菅井(段田安則)の全日本医学会・会長をめぐる争いに決着が…。(以下、ネタバレを含みます) ■シーズン1のなじみのメンバーが再び集結 同作で二宮が演じるのは、6年前に東城大学医学部付属病院を去った外科医・渡海征司郎と瓜二つの謎の男・天城雪彦。また、シーズン1に出演していたメンバー、外科医・世良雅志役の竹内涼真、看護師・花房美和役の葵わかな、看護師・猫田麻里役の趣里、外科医・高階権太役の小泉孝太郎、病院長・佐伯清剛役の内野聖陽らも続投。 さらに、橋本さとし演じる佐伯外科准教授の黒崎誠一郎、神野三鈴演じる看護師長の藤原真琴、内村遥演じる佐伯外科の医師・垣谷雄次、今野浩喜演じる佐伯外科の医師・関川文則ら、“チームブラックペアン”の再始動に欠かせない東城大の医師・看護師が再集結。 その他、シーズン1では新人研修医だったがシーズン2では外科医に成長した田口公平役の森田甘路、速水晃一役のヤマダユウスケ、北島達也役の松川尚瑠輝、シーズン2でも佐伯外科の看護師として変わらず働く宮元亜由美役の水谷果穂も続投。そして、韓国人研修医パク・ミンジェ役として、日本ドラマ初出演となる韓国の若手俳優キム・ムジュンの出演がしている。 ■新キャラクターの登場によりかき乱されていく東城大 シーズン2から登場する新キャラクターとして、維新大学心臓外科教授・菅井達夫役で段田安則が出演。菅井は、佐伯と同じく日本の研究医療の頂点である全日本医学会の会長の座を狙っており、佐伯と一騎打ちになると言われているライバル。佐伯が計画している心臓外科に特化した専門病院の開設を阻止しようとする。 また、治験コーディネーター・椎野美咲役に田中みな実が配役。美咲はドラマオリジナルのキャラクターで、シーズン1で登場した木下香織(加藤綾子)の後輩。勘が鋭く、営業能力が高い美咲は、佐伯からの信頼も厚く、新薬や機器開発の治験窓口となり、主人公の天城と絡んでいく。 ■上杉の息子が天城に手術の失敗を依頼 天城(二宮和也)の不在時に、ウエスギモータースの会長・上杉(堺正章)の緊急オペを佐伯が行ったが、“佐伯式”は行わずオペは中断された。いつもと違う様子の佐伯を看護師長・藤原(神野美鈴)は心配するが、佐伯はそれに答えずはぐらかしている。 入院している上杉のところに、彼の息子でウエスギモータースの社長を務める歳弘(城田優)がやってきた。歳弘は、上杉の見舞いに来たのではなく、天城に「父の手術を失敗してもらいたいんです」というお願いに来たようだ。 歳弘は会社の経営をめぐって上杉と対立していて、会長の座から降りてほしいと願っている。そのためには、上杉が支払うよりも多くの額を支払うという。 ■上杉のオペを全日本医師会・会長選の日に行うことに 菅井が企んでいるのは、ウエスギモータースの医療部門を手に入れることだった。実際、歳弘と手を組んだ菅井は、ウエスギグループから医療部門を独立させ、その社長の座についた。 そんな中、天城が歳弘のところを訪れて密談するシーンがあり、そこでは天城は寝返って歳弘側についたように思えるやり取りが描かれていた。 そして、歳弘と菅井は、佐伯に一つ提案をした。それは上杉のオペを日本医学会・会長選の日に行ってほしいということだった。菅井は「医療界にとっても貴重なオペです。是非に。会長選の会場に中継していただけたら」と具体的な提案を示すが、佐伯は「公開手術は会長選という場に相応しいかどうか」と牽制。 すでに根回しをしてあるようで、佐伯はその条件をのむことにした。 ■完璧なはずの天城がミス、寝返りは本当だったのか そして全日本医師会・会長選の日。佐伯は「我が東條大学が誇る世界最高水準のオペです」と紹介し、天城、高階(小泉孝太郎)、世良(竹内涼真)らの姿がビジョンに映し出された。 順調に進んでいたと思われていたオペだったが、天城がダイレクトアナストモーシスの施術を始めた途端に、大量の出血が。 まさかのミス!? 天城は「冠動脈の分岐部の癒着がすごかったんだ。避けちゃったよ」と出血の原因を話し、「2カ所同時にダイレクトアナストモーシスができると助かるんだけど」と唯一の解決策をつぶやいた。 天城は世良に「いける?」と聞くが、ダイレクトアナストモーシスができない世良は「それはできません」と答えるしかない。 まさかの失敗。そんな空気が会長選の会場にも広がっていく。 ■会長選は佐伯が勝利したが、新たな問題が発生した 天城が金で動き、歳弘側についたと確信した菅井は、手術失敗の責任を東城大・佐伯に押し付けようとする。 その時、佐伯は菅井が予想もしなかった反応を示した。「責任ですか。では、責任をとって私がオペを引き受けましょう」と言って、遠隔操作でエルカノ・ダーウィンを使ってオペ室の天城と2カ所同時のダイレクトアナストモーシスを行うこととなった。 エルカノ・ダーウィンを独占しようとしていた菅井の目論見も崩され、手術も無事に成功。全日本医師会・会長選は、佐伯が勝利した。 会長となる佐伯は東城大の院長を退き、副院長で内科医の江尻(大黒摩季)にその席を譲るものだと思っていたが、そうではなかった。佐伯は再出馬を宣言。その瞬間、江尻との間に新たな確執が発生したようだ。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部