虎のソナタ 「開幕3連勝」のデータ信じていたけど… ファンの間で流行、勝率5割に戻るたび「さあ、開幕や!」
(セ・リーグ、広島7-5阪神、13回戦、6勝6敗1分、4日、マツダ)阪神ファンの間で、最近の流行語があるらしい。 【写真】阪神・中野拓夢、佐藤輝明、森下翔太とDeNA・牧秀悟が談笑…試合前に仲良しカルテットが集結 「さあ、開幕や!」 これ、岡田監督が勝率5割に逆戻りするたびに、「今から開幕や」と繰り返してきた。せっかくの貯金がなくなり、元気がなくなりそうな時に、自分を励ます呪文のようなもの。これが、ファンの間で浸透しているんだとか。 昨年のように、独走を続けたチームには全く無縁だった言葉も、ことしはファンが自分を納得させたい展開が続いている。だから、「さあ、開幕や!」が流行ってしまう。 昨日の早朝の情報番組、読売テレビ「す・またん!」で、阪神の吉兆データを紹介していた。 ことしの阪神は5割に逆戻りした次の日から、必ず3連勝する-。 6月6日に楽天に負けて貯金を使い果たした時は、翌7日から3連勝で再び浮上。6月15日にソフトバンクにやられた時も、翌16日に前川の満塁本塁打が飛び出して、そこから3連勝。つまり、2度の〝開幕〟は3連勝してきたのだ。 このデータ(?)が正しければ、6月30日に3たび5割に逆戻りしたチームは、3連勝しなければおかしい。2日、3日と連勝して、「よ~し、吉兆や」と信じていた。が、昨夜はカープにやりたい放題の積極野球に屈しての黒星。どこが吉兆やねん。ガックリだ。 「この1敗は残念ですが、ボクとしては、この3連戦の初戦(2日)を勝ったことが大きいと思ってます。もし、好投の才木で負けて、借金生活になっていたら、ズルズルといってしまいかねない状況でした。2年連続優勝して、振り返ったときに、『あの日の1勝』になるような気がしています」 冷静沈着なトラ番・須藤佳裕は、吉兆データには影響されない。さすがだ。敗戦の中で、優勝すると確信して、さらにターニングポイントになるであろう試合を、キッチリと見極めていた。 須藤の分析が、正しいかどうかは、秋になればはっきりする。 そんな須藤は、阪神ファンであると同時に高校野球も大好きだ。