池袋・暴走事故の遺族らをSNSで中傷容疑、男2人を書類送検…起訴求める「厳重処分」の意見付き
東京・池袋で2019年に起きた乗用車暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さん(37)らをSNSで中傷したとして、警視庁は4日、一般社団法人「法科学解析研究所」(福岡市)代表理事の男(57)を侮辱容疑などで、埼玉県川口市の無職男(55)を名誉毀損(きそん)容疑で東京地検に書類送検した。いずれも起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。
捜査関係者によると、2人は昨年11月、X(旧ツイッター)の音声会話機能「スペース」を配信し、代表理事の男は松永さんについて「金目当てだ」と侮辱するなどし、川口市の男は「関東交通犯罪遺族の会(あいの会)」代表理事の小沢樹里さん(43)らを中傷した疑い。スペースは不特定多数が聞ける状態だった。
法科学解析研究所は、警察から依頼を受けて交通事故調査や画像解析などを請け負っていた。川口市の男は交通事故の遺族で、以前、あいの会に所属していたことがあった。