【大相撲】竹刀は稽古場から消えたのに「何かしらの暴力が毎年起きてしまってる」元横綱・白鵬の宮城野親方は降格で『売店や警備で姿見る可能性も?』相撲ライターが解説
元横綱・白鵬の宮城野親方の弟子の北青鵬が、2人の弟弟子に暴力行為を働いたとされ、2022年7月頃~2023年11月頃にかけて、顔面や尻などを殴る、財布に接着剤をつけて壊したり、指につけたりする、殺虫剤スプレーに点火して炎を体に近づけ反応を見て面白がった、などということです。 【画像を見る】宮城野親方(元横綱・白鵬)の親方として評価は?「伝える力に長ける」 ――相撲ライターの西尾克洋さん、かつてもいろいろあった「角界の暴力問題」現状はどうなのでしょうか。 (相撲ライター 西尾克洋氏)これに関しては、毎年起きてしまっている状況で、2007年に大きな暴力事件が時津風部屋で起きてから、何かしらの暴力問題が毎年1件起きているような状況なので、正直「変わってない」と言われても、致し方ない状況であると思います。
十両以上は「もう一人前」諫める人がいなくなる
――変わらないのは、なぜだと思われますか。 大相撲特有のヒエラルキー構造というか、ピラミッドの中で、十両以上はもう一人前になってしまうので、なかなか諫めてくれる人がいなくなってくるんです。 ――宮城野親方は一昨年7月には最初の暴力行為を把握していたということですが、そこでしっかり指導ができていなかったということになるんですか。 宮城野親方の談話によると、知らなかったというふうには話してはいますけれども、これ、本当に知らなかったとしたら管理能力がないということになりますし、知っていて握りつぶしていたということであれば、それはそれで問題で、どちらにしても問題になります。
北青鵬「ファンサービスがとても良いことで有名な力士でした」
――北青鵬は自主的な引退ということですが、どんな力士だったんでしょうか。 (相撲ライター 西尾克洋氏)ファンサービスがとても良いことで有名な力士でした。今回の暴力事件に関しては、一報が出たところで、SNS上では「信じられない」とファンの方がもう口を揃えていらっしゃる状況でした。 ――ファンが持ってる印象とはずいぶん違ったということですか。非常に体が大きく、有望視されていたとも聞きます。 北青鵬は2mを超える、大相撲の中でも指折りの巨漢力士で、それだけで大きなアドバンテージを持っている。なので必然的に将来が嘱望されるという、そういう力士でした。