ヒカキン「YouTubeからスターが生まれて嬉しい!」 『YouTube Fanfest Japan 2024』を振り返る
2024年12月11日、千葉・幕張イベントホールで『YouTube Fanfest Japan 2024(以降、YTFF)』が開催され、人気YouTubeクリエイターをはじめ、今年大いに飛躍した動画クリエイターが大集結。普段はみられないYTFFならではの豪華コラボが実現した。 【写真】出演したクリエイター一同 ヒカキン、はじめしゃちょー、こっちのけんとやコムドットなど 本稿では「Crossing ~ “好き” がつながる、夢の祭典~」をテーマに開催されたイベントをレポートする。 2024年のYTFFでオープニングを飾ったのは、HIKAKIN & SEIKIN。スポットライトに照らされた2人が姿を現すと、会場には大きな歓声が響き渡った。今年4月にリリースした「コール」の歌唱後には、MCの柴田将平アナウンサーとChigusa、そしてYTFF初のクリエイターMCに抜擢されたくれいじーまぐねっとが登場。この大役にくれいじーまぐねっとのUraNは、「精一杯、楽しみながら頑張っていこうと思います」と意気込みを語った。 続いて登場したフィッシャーズは、REAL AKIBA BOYZとともに「未完成人」を披露。メンバーのザカオと親交があったことがきっかけで実現したコラボステージに、会場は大盛り上がり。来年15周年を迎えるフィッシャーズは、「皆さんと一緒に一大ムーブメントを起こせそうな企画をいっぱい作っている」と、来年への期待を膨らませた。 続くステージでは、エモいコメディアニメを配信するマリマリマリーと平成フラミンゴのコラボが実現。マリマリマリー作のアニメ動画に2人が登場し、出演者にもかかわらず不審者扱いされた2人が受付を強行突破。警備員に追われながら平成フラミンゴが客席から登場すると、大歓声が沸き起こった。そのまま今年リリースした「めきらう⭐︎」を披露した2人は、来年の目標は「未知です」と発言するも、「変わらず2人で頑張っていこうね」と、固い絆をアピールした。 昨年に続き2年連続のYTFF出演となったVTuber・星街すいせいは、「国内トップ楽曲」で8位にランクインした「ビビデバ」を披露。会場がイメージカラーである青一色に染まるなか、圧巻の歌唱力で観客を魅了した。会場で踊りながら声援を送ったファンに、「みんなも一緒に踊ってくれてありがとうございました」と感謝を述べると、瞬く間にステージから姿を消した。 今年結婚ラッシュとなったYouTube業界。はじめしゃちょーのステージでは、元旦に結婚を発表したヒカキンと昨年結婚したフィッシャーズ・シルクロード、長きにわたる交際を経て、10月に結婚を報告した「なこなこチャンネル」のこーくんとなごみ夫婦が登場。3組からアドバイスをもらうと、「YouTubeを見てくれてるみんなと今、こうやって繋がれていて結婚してなくても幸せなんだなと思いました」と感想を述べる一方で、「個人的にはやっぱり結婚したい!」「来年結婚するぞー!」と、結婚への意欲を改めて示した。 続くステージでは、2023年11月1日から2024年10月31日までにチャンネル登録者数100万人を達成したクリエイターを表彰。ヒカキンがプレゼンターとして登壇し、「【アニメ】あたしンち公式チャンネル」、オムライスを作る動画を投稿しているオムライスお兄さん、動画を通して科学の魅力を伝えるGENKI LABO、プチプラコスメ紹介動画の第一人者であるコスメヲタちゃんねるサラ 、「しなこワールド」が大ヒットしたスイーツプロデューサーで動画クリエイターのしなこ、同級生7人で結成されたジャスティスター、原宿系インフルエンサーの竹下⭐︎ぱらだいす、平成フラミンゴのNICOによる個人チャンネル「にこちゃん放送局」、現役高校生クリエイターのMINAMIに金の盾を贈呈。VTR出演したゲーム実況グループのメンバー・おんりー(ドズル社)と2.5次元アイドルグループ「すとぷり」メンバーのるぅとは、それぞれコメントを寄せた。 そしてチャンネル登録者1000万人達成チャンネル表彰ステージでは、ASMR×大食い動画が話題を呼び昨年1000万人を達成、表彰ステージに登壇した「バヤシTV」のバヤシがプレゼンターとして登場。達成チャンネルのなかから、その場で歩くダンス パフォーマンスで注目を集めたOHIOBOSS SATOYU、幅広い世代から支持を集める魚捌き系YouTubeクリエイター・きまぐれクック、日本人女性が運営するチャンネルで初めて1000万人を突破した斎藤アリーナに、ダイヤモンドの盾を手渡した。 続くゲームステージでは、フィッシャーズとすとぷりのころん、さとみ、るぅと、莉犬が今年15年を迎えた大人気ゲーム「Minecraft 」を使った「マイクラ鬼ごっこ」で対決。フィッシャーズ学校ワールドで、逃げ役のシルクロードとすとぷりの4人が、鬼役のマサイともときから逃げ切るべく、校庭や屋上、校内を走り回った。 そして今年も多方面で大活躍だったコムドットは、5月にリリースしたメジャーデビュー曲「拝啓、俺たちへ(合唱ver )」を歌唱。昨年のステージでゆうまがソロ曲を披露した際に発した「5人で曲つくりたい」という目標を見事実現してみせた。来年については、一度達成したチャンネル登録者数400万人をふたたび目指すとし、「もう1回改めて気合入れ直して、過去1やばい年にしたい」と、意気込みを語った。 その直後には今年、世界一のチャンネル登録者数を誇るMr.Beastの企画に日本から唯一参加したすしらーめん《りく》がステージに登場。「au Presents みんなでつながれ!5000人で大玉送り大会」と題し、りくが率いるチームと、個人チャンネルが今年登録者数100万人を突破した水溜りボンド・カンタが率いるチームが対決した。 会場に投下されたバルーンを使ったゲームに、会場全体が大いに盛り上がった。 続いてステージに姿を現したのは、ユニットチャンネルが登録者数100万人を達成したバーチャルクリエイターの叶と葛葉によるユニット「ChroNoiR」。今年4月に大阪城ホールで初ワンマンライブを成功させた2人が、「1番練習して1番力を入れた」と話す「VVS」を披露すると、会場は大きな歓声と拍手に包まれた。 そして今年SNSを席巻したシンガー・こっちのけんとは、「もういいよ」を歌唱。「国内トップショート楽曲」で見事1位に輝き、「国内トップ楽曲」4位にランクインした「はいよろこんで」では、「ヲタ芸」を世界に広める専門パフォーマンスグループ「ゼロから打ち師始めます。」とコラボし、息のあったパフォーマンスを披露した。飛躍の年となった2024年については「夢のような1年間でした」と振り返った。 続くGoogle Pixel Stageステージに登場したのは、水溜りボンド。同イベントに先駆け動画で明かしていた「出演者同士がもっと繋がれるサプライズ企画を考えてください」というYouTubeからの依頼に対し、Google Pixel 9に実装された「一緒に写る」機能を利用したドッキリの様子を紹介した。ターゲットとなったこっちのけんとの写真にあわせ、水溜りボンドやはじめしゃちょー、フィッシャーズのシルクロードとマサイ、くれいじーまぐねっと、しなこが撮影に協力。YouTubeクリエイターとの2ショット写真に、こっちのけんとからも笑顔が溢れた。 「国内トップ登録者増加クリエイター」6位となり、今年登録者数1000万人を達成した「THE FIRST TAKE」による特別企画ステージでは、THE RAMPAGEが登場。動画さながらのマイクのみが置かれたステージに、ボーカルの吉野北人、RIKU、川村壱馬が登場し、「STARRY LOVE」を歌唱。パフォーマー13名が加わり、16名で「CyberHelix」を披露すると、パフォーマー13名による「PERFORMER’S SOUL」に加え、全メンバーによる「24karats GOLD GENESIS」も披露し、観客を釘付けにした。 最後のステージとなった「YouTube ショートトレンドソングステージ」では、神崎杏菜、北山ゆい、くれいじーまぐねっと、しなこ、竹下パラダイス、むくえなちっく。、REAL AKIBA BOYZによる一夜限りのスペシャルコラボが実現。「はいよろこんで」をはじめ、「最上級にかわいいの!」「Bling-Bang-Bang-Born」など、今年のSNSシーンを彩った全13曲を披露した。 フィナーレでは、今回のYTFFを盛り上げた全出演者がステージに大集合。感想を聞かれたコムドット・やまとは、「来年もぶっち切りの活躍をして、YouTube界を引っ張っていこうかなと思っているんで、応援よろしくお願いします」と抱負を口にすると、YouTubeクリエイター界のレジェンド・ヒカキンが、「今年もこの景色を見れて本当に幸せです。そしてたくさんのスターがYouTubeから生まれて僕も嬉しいです。YouTube最高ー! また来年会いましょう」と締め括った。
せきぐちゆみ