羽仁さんが過去最多に並ぶ4連覇 将棋・山陽アマ名人戦
アマチュア将棋の郷土最強を決める「第34期山陽アマ名人戦」(山陽新聞社主催)のタイトル戦3番勝負が25日、岡山市北区柳町の山陽新聞社で指され、タイトル保持者の自営業羽仁豊さん(27)=倉敷市=が、広島大付属福山高2年井口仁さん(17)=岡山市北区=を2―0で下し、過去最多に並ぶ4連覇を達成した。 【動画】「第34期山陽アマ名人戦」の様子 有森浩三・八段(61)=同市=が立ち会い、持ち時間各40分、時間切れ30秒の秒読みで対局した。 1、2局目とも相居飛車の戦型。1局目は先手の羽仁さんが、井口さんの果敢な攻めを巧みにかわしてリードを奪い、押し切った。先後を入れ替えた2局目は、逆に羽仁さんが積極的な仕掛けから攻めの形をつくり、慎重な指し回しで井口さんを投了に追い込んだ。 連続防衛を続ける羽仁さんは「相手も強く不安もあった中、いずれも難しい将棋になったが、タイトルを守ることができ、ほっとしている」と喜んだ。初めての挑戦となった井口さんは「全体としては悪くない戦いだったが、大事なところでミスが出た。今回の結果を研究し、次に生かしたい」と話した。