【MotoGP】今年も“ドゥカティ選手権”化するかはまだ分からない! バスティアニーニ、新型感触ヨシと認めつつも「時期尚早」
MotoGPはここ数年ドゥカティが非常に支配的な強さを示してきた。2024年に向けたテストでも彼らは好調を維持しているが、ドゥカティのエネア・バスティアニーニは今シーズンもドゥカティが支配すると考えるにはまだ早いと語っている。 【ギャラリー】ドゥカティに対抗できるか? カラー一新したレプソル・ホンダ 2月6~8日にかけてセパン・インターナショナル・サーキットで行なわれたMotoGPのプレシーズンテストでは、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤがトップタイムを記録。トップ3には最新型のドゥカティのマシンを使うライダーが並び、2023年型のマシンを使用するグレシーニのアレックス・マルケスも4番手となるなど、今シーズンもドゥカティが強さを発揮してくるだろうという見方を一層強めるテスト結果だった。 しかしドゥカティファクトリーチームから出走し、3番手タイムを記録しているバスティアニーニは、今の段階でドゥカティが支配するシーズンになると考えるのは時期尚早だとして、高まる期待に釘を刺した。 「ドライコンディションでの1周で、僕らはかなりやれるようだった。でもレースペースでは(ドゥカティの)GP23勢も近いんだ」 「ただタイムアタックではドゥカティが常に差をつけられるというのは分かっているし、だからこそ他のチームがどんなパフォーマンスを見せてくるかは確認しなくちゃいけない」 「ドゥカティだけのチャンピオンシップになると話すには、まだ時期尚早すぎる。もちろん、僕らは新型バイクで確実に一歩前進しているけど、新しいエアロダイナミクス等、カタールでまだ実証していく必要のあることだってあるんだ」 バスティアニーニは昨年、2023年型マシンへの適応に苦しみ、更に怪我も影響し長く低迷していた。そこには2023年型のエンジンの性質の違いもあったが、2024年型に対してはアップデートを称賛している。 「(エンジンは)少し違っていて、GP23よりも僕は好きだ。2021年のバイクにより似ている」 「このバイクには満足しているけど、進歩するためにはまだエンジンブレーキで取り組めるところがあるよ」 「いうまでもなく、僕はバレンシアテストで抱いた感覚を確かめたくてここ(セパン)に来たけど、その確信が得られた。他のサーキットに行くのを待つのも必要だと分かってはいるけど、バイクは上手く機能してくれているし、チームともいい感じだから、昨年よりも楽だよ」 バスティアニーニは苦戦していた昨年、終盤戦のマレーシアGPでなんとか復活の優勝を果たしている。今シーズンはその調子を他のコースでも再現することが期待されているが、その点はどうかと尋ねられたバスティアニーニは、次のように答えた。 「そう思うよ。GP23との差はそんなに大きいわけではないけれど、最終的なパフォーマンスはどのコーナーでも良くなっているからね」 「ただ結局のところ、バイクの感触がGP23よりも良いんだ。これはとても主観的なものだけどね。例えばホルヘ・マルティン(プラマック)に尋ねたら、彼は気に入らないとしても、他のドゥカティライダーは良いと思っているからだ」 「そういうのはライディングスタイルに大きく依存してくるんだ」
Rachit Thukral