シリーズのファン、フェデ・アルバレス監督も興奮! “原点回帰”を目指すためにレジェンドクリエイターが集結 映画『エイリアン:ロムルス』
『エイリアン』の“その後の物語”を描く、映画『エイリアン:ロムルス』が公開中。監督は、『エイリアン』シリーズの大ファンでもあったというフェデ・アルバレス。本作の制作には、彼が、シリーズの“いちファン”としても「胸がアツくなった」と語るほどのスペシャルな製作陣が集結している。 リドリー・スコット、ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・フィンチャーら映画界の巨匠が礎を築いてきた『エイリアン』シリーズ。その新たな担い手として白羽の矢が立ち本作の監督を務めたのは、『ドント・ブリーズ』で世界中を震え上がらせたフェデ・アルバレス監督。そんなフェデ監督は、最新作となる本作を手掛ける上で「純粋な恐ろしさというシンプルな原点に立ち返りたかった」と、リドリー・スコットによる第1作目『エイリアン』への原点回帰を目指したという。 シリーズの最重要人物といえば、『エイリアン』で手腕を発揮し、“エイリアン”ブランドを形作る発端となったリドリー・スコット監督。フェデ監督は、『エイリアン:ロムルス』では製作を担当したリドリーらと協議を重ねながら、『エイリアン』の“その後”という舞台設定にふさわしい世界観と物語を構築した。 また、フェデ監督は、『エイリアン』シリーズにとって最重要な要素であるクリーチャー、宇宙最強の生命体“エイリアン”を描き出す上で、第1作目に繋がる「旧式」らしさを残しつつ、新たなヒネリを加えようと、業界屈指の視覚効果専門家や伝説的なクリーチャー・デザイナーたちを招集。最新作に登場するクリーチャーはどれも、リアルな特殊メイクを施したロボット(アニマトロニクス)をパペッティア・チームが巧妙にコントロールし撮影が進められた。そのため、キャストたちは、本物の“エイリアン”かのようなロボットに追われ、襲い掛かられながら演技に挑んでいる。 本作において、若者たちに立ちはだかる“リアルで恐ろしすぎるエイリアン”を生み出したのは、歴代作品を手掛けてきたレジェンドたち。たとえば、リンゼイ・マガウアンやJ・アラン・スコットとともにすべてのゼノモーフのデザインと創作に当たったレガシー・エフェクト社の効果スーパーバイザー、シェーン・マハン。シェーンは『エイリアン2』『ジュラシック・パーク』など数々の伝説的作品に携わってきた。さらに、フェイスハガーのコンセプト・デザインを担ったWETAワークショップ社でクリエイティブ・リードを務めるリチャード・テイラー。武器創作に当たったWETA社のベン・フェアレス、チェストバスターと卵の効果技術に当たったスタジオ・ギリス社のアレック・ギリス。別の会社に属する才能豊かなアーティストたちが力を合わせ、古典的な実写の効果映像に命を吹き込むというフェデ監督の希望、リドリーの高い要望に応えていった。 レジェンドたちが結集した豪華な現場を振り返り、フェデ監督は「何が1番素晴らしかったといえば、彼ら歴代作品のクリエイターたちは、『エイリアン』を作った後にそれぞれの道を行き、自分たちの会社を作ってそれぞれに映画を作っていた訳ですが、彼らをまたひとつのセットに集められたことです。一緒に働いてもらう機会を作るのが私の夢でした」とコメント。「FXは、ふつうひとつの会社にすべてを任せることが多いのですが、私は彼らみんなに仕事を分けることで、彼らがみなまた一堂に介して、一緒に仕事をするところが見たかったのです。“チェストバスター”のシーンでは、アレックの手が足りなかったので、『エイリアン2』の時の彼の同僚であったシェーンに、“手伝ってあげて”と声をかけたんだ。彼らがまた『エイリアン』の映画で一緒に仕事をするのが見ることが出来て、私にとっても忘れられない1日になりました。本作に登場するクリーチャーの後ろ側に、彼ら偉大なレジェンドたちがいてくれて、とても心強かったですね」とその感動を語った。 映画『エイリアン:ロムルス』は、現在公開中。
otocoto編集部