両チームの11番に注目！福岡・FW山岸祐也（左）と広島・MF満田誠（右）(C)J.LEAGUE

【国内サッカー プレビュー】明治安田生命J1リーグは12月3日に第34節が開催。ベスト電器スタジアムでは、アビスパ福岡とサンフレッチェ広島の一戦が行われる。 ●【動画】東京ヴェルディ×清水エスパルス｜ハイライト

J1でクラブ最高順位更新が懸かる福岡とAFCチャンピオンズリーグ2への出場権の3位フィニッシュを目指す広島が最終節で激突する。 福岡にとっては充実の1年だった。J1での3シーズン目を迎えた今季、リーグ戦では最終節を前に21シーズンの8位を上回る6位につけ、カップ戦ではJリーグYBCルヴァンカップを制し、初の栄冠を掴み取った。J1でのクラブ最高順位更新が懸かる最終節を勝利で終え、クラブに新たな歴史の一ページを刻むエンディングを迎えたいところだ。 ただ広島に対して6試合勝ちなし（2分4敗）。5月の前回対戦でも、FW山岸祐也のゴールで先制したものの、後半に3失点を喫して逆転負け。近年、苦い思いを味合わされてきた相手に勝利し、最後にその悔しさを晴らしたいところだ。 また2シーズン連続で二桁得点を達成し、チームのエースとして活躍してきた山岸にとっては、ゴール数で自身のキャリアハイ更新も懸かっている。また、クラブのシーズン最多得点記録に並んでいる状況だ。クラブとしても個人としても歴史に名を刻む記録が懸かる一戦で、周囲の期待通りにゴールという結果で勝利をもたらせるか。福岡の11番に注目だ。 対する広島は、ミヒャエル・スキッベ体制2年目で8シーズンぶりのリーグ王者を目指したが、夏場に6試合勝ちなしが響いて、その後は11戦でわずか1敗と巻き返したが、リーグタイトルには手が届かなかった。 それでも前節は、30年間ホームスタジアムとしてきたエディオンスタジアム広島のラストゲームを試合内容でも圧倒した上で3-0という快勝を収め、リーグ戦での負けなしを「5」に伸ばした。最終節を勝てば、24-25シーズンより大会方式が変更されるACL2（AFCチャンピオンズリーグ2）への出場圏となる3位以内を確保できるチャンスが残されている。 注目は、MF満田誠だ。今季はシーズン途中に右膝前十字靭帯部分損傷という大怪我を負い、怪我での離脱を強いられたが、復帰後はボランチやシャドーの位置で違いを示し、前節もゴールをマークしている。奇しくも負傷したのが前回の福岡戦だった。そのキッカケとなった相手に対し、ゴールという形で無念を晴らしたい。 お互いに目指す目標がある。ただの消化ゲームにはならないだろう。そういった中で勝者となるのは、福岡か、広島か。注目の一戦は3日、14時にキックオフを迎える。