【巨人】4月初週総括 阿部監督「ズルズル行きそうなところで持ちこたえた」 両カード負け越しも期待要素が見えた6連戦
6日に行われたカード2戦目は、三遊間コンビにミスが出る不安な一戦になりました。 昨季からサードの守備につく5度のゴールデングラブ賞に輝いた坂本勇人選手が悪送球し、その坂本選手からショートのレギュラーの座を奪った門脇誠選手もエラー。 悪い流れは試合にも影響し、4対6で再び2連敗、阿部監督も「ミスしたらやっぱ勝てないな」と苦言を呈しました。 3戦目(7日)はソフトバンクから新加入の高橋礼投手が先発。「長かったが自分に必要だった時間」と振り返る1086日ぶりの勝利。 さらに開幕直後に2試合連続で敗戦投手となっていた中川投手も持ち味のスライダーを生かして、3者連続三振の活躍。カード負け越しが決まっても、3戦目を勝利で締めくくった4月初週となりました。 そして、9日からヤクルト戦、12日から広島戦に臨む巨人。4月2週目は2つの大きな期待要素がありそうです。
◆期待要素① “エースの復活”菅野智之が無失点ピッチング
カード3連敗を阻止した4日の菅野投手のピッチングを見ると、今シーズンの復活にますます期待がかかります。 宮崎キャンプでは絵馬に「15勝」という具体的な数字をあげていた菅野投手。 昨季4勝という不安を払拭する7回90球の省エネピッチングを見せました。11日・ヤクルト戦での先発が予想されますが、昨季は3試合で防御率5.87と最も苦手とした相手にリベンジなるでしょうか。
◆期待要素②12イニング無失点中の高橋礼“ローテの柱”へ成長の予感
開幕カード3戦目となる阪神戦で登板すると、勝ち負けは付きませんが、6回無失点の好投をみせた高橋投手。 さらに、7日に行われたDeNA戦では、度会隆輝選手や関根大気選手といった勢いのある選手を相手に打たせてとるピッチングで再び6回無失点。開幕ローテーションを担ったピッチャーでは唯一のシーズン無失点を続けています。 勝利を収めるために1086日を要した高橋投手は勝ち星に飢えているはず。14日、広島戦での先発が予想されますが、ソフトバンク時代の2019年に1度対戦し勝利を収めた相手。(7回2失点)いいイメージで先発のマウンドに立てるのではないでしょうか。
この他にも4月初週は敗戦投手となったものの戸郷投手は依然として好投を見せていたり、中川投手がリベンジを果たしたり、と投手の明るい話題が多い巨人。 “水もの”とも呼ばれる打線が奮起し、開幕以来の連勝となるでしょうか。