J2山形が高齢者課題解決へ「Over―60 モンテディオやまびこ」…地域活性化目指す
J2モンテディオ山形は、60歳以上を対象として声の力を起点に高齢者の課題解決を目指す「Over―60 モンテディオやまびこ」の活動を行っている。山形の高齢化率は全国5位で、老化と共に現れる心身の課題を「声」の力を起点として解決し、地域活性化を目指すことを目的としている。 昨年11月の第1弾はモニターとして6人、今年2月からの第2弾はサポーターの中から公募で20人が参加。「声磨きトレーニング」と称して正しい呼吸法や、舌、顔周りの筋肉を動かす運動を行い、ホームゲーム時にはあいさつ運動を実施した。 参加者からは「コミュニケーションが増えて楽しかった」「表情が明るくなって、声が大きく出せるようになった」と前向きな反応が多く、全員がまた参加したいという意思を示した。 今後はサポーター以外の高齢者にも働きかける計画を進めており、山形県内の自治体に向けたパッケージ提供などを予定している。担当者の荒井薫さんは「声を出すことに対するネガティブなイメージを取り払って、一緒に課題を解決していけたらいいと思う。チームを知らない人にも、やまびこの活動が試合を見るきっかけにもなったらうれしい」と期待を込める。夏頃には、自宅でもトレーニングが受けられるようなサブスクリプション型での配信や、声出しと一緒に体を動かすオリジナルの体操なども準備中だ。山形を盛り上げるため、お年寄りとともに、活動をまだまだパワーアップさせていく。 (秋元 萌佳)
報知新聞社