トランプ政権、マスク氏要職? 「通商交渉の鬼」起用報道も 石破外交どうする
■トランプ氏との相性は? 「取引」どうなる
早稲田大学 中林美恵子教授 「普通は個人的な好みはそれほど大事にしないで、国益を考えるものですけど。トランプ氏の場合は、かなりケミストリー(相性)が関わってくる可能性がある。それから、やっぱり強いリーダーでなければいけない。トランプ氏の場合、そういう人が好きですから。石破氏がどこで何を強いものとして持っているのかというのをアピールできると、プラスになると思います」 4月にはトランプ氏が当選した場合に備えて自民党の麻生太郎氏がニューヨークのトランプタワーを訪ねていました。この効果についてはこう指摘します。 中林教授 「トランプさんが当選するかどうか分からない時点で、安倍政権を支えた人という意味でも心証はいいのではないでしょうか。外務省も防衛省もトランプ氏になった時がリスク高いので、準備はしています。麻生さんが自分で連絡したのではなく、事前に整えていた(外務省らの)布陣が水面下で動いた」
■マスク氏要職? 「通商交渉の鬼」起用報道も
日本政府が対峙する、ホワイトハウスの顔ぶれについても現地で報道され始めています。 注目は、Xのオーナーなどで知られ、トランプ氏に183億円以上の巨額な支援をしたイーロン・マスク氏(53)です。 トランプ氏(9月 大統領選の講演で) 「政府の財政・業務監査を担い、構造改革を進言する『効率化委員会』のトップに就かせる」 そして、2018年に都内の小学校の運動会で玉転がしをしていた男性が、前の駐日大使のウィリアム・ハガティ氏(65)です。 外交官になる前にもコンサルタントとして3年間、日本での駐在経験があり、CNNによると、外交の要である国務長官を任される可能性があります。 さらに“鬼”と呼ばれた剛腕の要職起用も取りざたされています。「通商交渉の鬼」ライトハイザー氏は、前のトランプ政権で貿易交渉のトップを務めていました。
■石破外交どうする 専門家「チームで対峙すべき」
2019年、トランプ大統領に「タフネゴシエーター」と言わしめた茂木経済再生担当大臣と行ったアメリカの対日貿易赤字についての協議は3カ月に及びました。 安倍晋三元総理は、トランプ氏と2人でコースを回るなどゴルフ外交を展開しましたが、石破総理はやらなさそうです。 専門家は、予測不能な次のトランプ政権とは、総理だけではなくチームで対峙すべきと話します。 中林教授 「麻生さんが石破さんに協力してくれるかどうかがよく分かりません。茂木さんは英語がものすごく達者だし、ハッキリものも言えるし、ゴルフも得意だそう。その辺を使うとか、一つのアイディアかもしれない」 石破総理は再来週、ブラジルで行われるG20サミットの後、アメリカに立ち寄りトランプ氏との会談を模索しています。 (「グッド!モーニング」2024年11月8日放送分より)
テレビ朝日