日本ボクシング連盟の山根会長が今日8日午後12時に進退表明!
また、理事会では今後のことも議題に上っており「ここまで時間がかかったのは、これからの連盟、組織をどうするか、どのように運営するか」と話す一方で今回、告発した側の「日本ボクシングを再興する会」に対して不快感を示し「澤谷、内田、その傘下の鶴木。いろんな問題を抱えている」と名指しで指摘した。 もっとも、これ以上に取材陣が驚いたのは反社会的勢力との交際について聞かれたときだった。鈴木五輪担当大臣らが「交友が事実なら一刻も早く辞めるべき」と断罪しているのもお構いなし。 「山根明が反社会の人間と交際があったのは前にいったように事実であります」と悪びれることなく断言。今回の進退についても「暴力団に脅迫されて私は自分の判断を決めていません」と語気を強めた。 よく言えば、ウソのつけない、バカ正直な男。平成最後の年に昭和のにおいがぷんぷんする人がいたなんて。 最後は、「このような事態になったことを会長として申し訳ないと理事のみなさんに言った。全国の選手のみなさん、父兄のみなさんにも申し訳ありません」と謝罪したが「私は43年間、アマチュアボクシングのために貢献し、歴史に残る男でございます。あす、12時まで待ってください。それまで心の整理をつける。右か左か、迷っている」と未練も感じさせた。 山根会長の辞任で一連の騒動はひとまずテンカウントを迎えるが、日本ボクシング連盟には課題が山積している。今後の組織改革はもちろん、今回明るみになった黒い交際と不正判定は国際的な問題に発展する可能性がある。国際オリンピック委員会(IOC)は統括団体にあたる国際ボクシング協会(AIBA)のガバナンス(組織統治)や審判の判定問題で、今でもボクシングが2020年東京五輪の実施競技から外すことを否定していない。しっかり総括し、クリーンな組織づくりが求められる。 8日正午、次なるゴングが鳴る。 (文責・山本 智行/スポーツライター)