今オフのFA市場における最大の目玉と言われるフアン・ソト（MLB Advanced Media）

　米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、フアン・ソトの陣営と面会する予定であることがすでに報じられているヤンキースとメッツに加え、レッドソックスとブルージェイズもソト陣営との面会を予定しているようだ。ヤンキースはハル・スタインブレナー・オーナー、メッツもスティーブ・コーエン・オーナーが出席し、ブルージェイズが先陣を切る予定だという。また、パッサン記者は「レッドソックスの補強リストの最上位にソトの名前がある」と報じている。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 　今オフのFA市場における最大の目玉と言われるソト。完成度の高い打撃に加え、26歳になったばかりという若さも大きな魅力の1つであり、大谷翔平（ドジャース）が昨オフに結んだ10年7億ドルを後払いを考慮して現在価値に換算した「10年4億6000万ドル」（年平均4600万ドル）を総額と年平均額の両方で上回るのは確実とみられている。たとえば年平均4700万ドルであれば、13年契約で総額が6億ドルを超える。このあたりのラインの攻防となることが予想されている。 　再契約を目指すヤンキースとコーエン・オーナーが圧倒的な資金力を持つメッツの2球団が「本命」に挙げられているが、そこにレッドソックスとブルージェイズも参戦。ほかにもドジャース、レイズなどが興味を示していることが報じられており、少なくとも8球団、場合によっては10球団以上による大争奪戦となる可能性もある。 　なお、パッサン記者はソト争奪戦の行方について「ヤンキースとメッツが依然として本命だ。年内にはどこかのチームと契約するだろう」と予想。「来月行われるウィンター・ミーティングまでに契約を済ませる可能性もある」とした。ソトの契約が決まらなければ、今オフの移籍市場は本格的に動き出さないため、ソト獲得を狙う各球団としても早期決着に持ち込みたいという思惑があるのだろう。各球団との面会が始まり、いよいよ争奪戦が本格化していく。