阪神・岡田監督、2差の首位・巨人との2連戦へ「まあ見とったらええよ」劇的決勝弾の佐藤輝には「その前にちゃんと打ってたら」とピシャリ
◇21日 DeNA5―6阪神(横浜)=延長10回 阪神が甲子園決戦へ舞台を整えた。延長10回、佐藤輝が右翼スタンド上段に15号決勝ソロ。首位巨人とのゲーム差を2に縮め、22日から本拠地での直接対決2連戦を迎えることになった。 先に試合を終えた巨人は広島に逆転負け。「(広島が)逆転したとか言うとったからな」。こう振り返った岡田監督をはじめ選手たちは、首位に詰め寄る意気込みで終盤へ。8回に追いつき、10回に勝負を決めた。 22日から2連勝すれば巨人とのゲーム差はなくなる。勝率ではわずかに届かないものの、連覇への道が開ける大事な2試合だ。指揮官は「2試合するよ、試合。(阪神が)『勝つ』言うても、向こうも『勝つ』て(言う)。両方は勝たれへん」と決戦への覚悟を軽妙に表現。そしてこう締めくくった。 「まあどっちか勝敗つくよ。見とったらええよ」 かぶとの緒も締めた。決勝弾の佐藤輝については「その前にちゃんと打ってたら、その前に終わっとる」とピシャリ。「その前」とは、4―0とリードしていた5回1死一、三塁で二ゴロ併殺に倒れた打席を指す。 「ゲッツーで流れが変わったと思った」。嫌な予感が当たり、その裏に5失点で試合をひっくり返された。そんなまずい流れもチーム一丸で再逆転。9月に入って12勝4敗と絶好調の虎が天王山に向かう。
中日スポーツ