高松商がエースと主軸の復権で２年ぶりの甲子園に王手
「高校野球香川大会・準決勝、高松商９－１高松東」（２５日、レクザムスタジアム） 四国王者の高松商が３試合連続のコールド勝ちで、２年ぶりの甲子園出場に王手をかけた。１点を追う四回、橋本琉稀斗外野手（３年）が一死二塁から左前安打を放って同点。続く佐藤晋平投手（３年）が二塁後方に落ちるポテンヒットで逆転に成功した。 勝ち越し打で乗った佐藤は初回の先頭打者に初球を本塁打された１安打だけに抑え、５回１失点。六回に代打を送られてお役御免になったが「いきなり打たれて肩の力が抜けました」と笑顔がはじけた。 準々決勝の香川中央戦は先発しながら制球を崩して３回で降板。長尾監督から「このピッチングでは甲子園に行けない」とカツを入れられた。「前の試合のあと、いろんな人から背負いすぎるなと連絡があった。今までは球場のスピード表示を気にしてましたが、きょうは見ませんでした」。この日の最速は１４０キロだったが、変化球をうまく織り交ぜて高松東打線をほんろうした。 打線では準々決勝で４番から６番に降格した橋本が３安打４打点の大暴れ。「今まで広くとっていたスタンスをきのうから狭くしてみた。うまくいきました」と、こちらもきっちり修正した。 エースと主軸が復権し、決勝へ向けて勢いがついた。「ホームランを打たれたときは２０点くらい取られると思ったけど、そのあと失点しなかったのはよかった。（英明か三本松の）どちらが出てきてもピッチャーがいい。よく研究します」と長尾監督。甲子園１００周年の記念すべき大会、高校野球ファンの期待も背負って、高松商が香川の覇権を取りにいく。
