松坂、上原、青木たちよ。球宴を盛り上げてくれ

1980年7月19日の球宴初出場初打席のときのオレ。このとき3ランを放ったけど、球宴に出ることは大きな経験と自信になるんや/写真=BBM

　この原稿、6月28日の昼間に書いている。場所は横浜のホテル。DeNA─阪神戦(横浜)のテレビ解説で来ている。ところが肝心なところが書けないでいる。そう、サッカーW杯のことよ。果たして日本は決勝トーナメントに進めるのかどうか。進んでからベスト8に進出しているかどうか。これを書いている数時間後に結果が出るのに、締め切りというシバリがあるため、この原稿では「？」ということになるのだ。 　それにしても、W杯は素晴らしくおもしろい。世界レベルの戦いはスゴい。日本も進化した姿を見せてくれている。オレの中では、決勝トーナメントに行けることを確信しているけど、どうなのか……編集担当のS君よ、結果を追加しておいてくれ！……(ポーランドに0対1で負けましたがグループリーグ突破となりました=Sより)。そして夢は本物のジャイアント・キリングよ。強国を破って、ベスト8、4、決勝と進んでくれないものか。それだけの夢を見させてくれるジャパンの姿。眠れぬ夜も苦痛ではない。驚異的な視聴率もうなずける。あと数日、テレビの前にクギ付けよ。野球の後にサッカー、最高の夜が続く……。 　さてW杯のことは置いておいて、プロ野球やけど、レギュラーシーズン再開となった中、オールスターのファン投票の結果が発表された。今年のオールスターは何か“リターン”の風情が漂っている。メジャーから戻ってきた選手が何人も選ばれている。松坂(松坂大輔=中日)は以前にメジャーに在籍したし、上原(上原浩治=巨人)、青木(青木宣親=ヤクルト)は去年までアメリカにいた。ファンは懐かしく思い、選んだと思うし、久しぶりに球宴を盛り上げてもらいたいもんよ。 　ところが阪神OBとしては、ホンマ、さみしい現実が・・・