杏主演映画『かくしごと』佐津川愛美、安藤政信、奥田瑛二らの場面写真&コメント到着
6月7日に公開される杏主演映画『かくしごと』の場面写真と共演者のコメントが到着した。 【写真】奥田瑛二が演じる認知症を患っている孝蔵 本作は、ミステリー作家・北國浩二の小説『嘘』を原作とした、1つの“嘘”をきっかけに、それぞれの“かくしごと”が明らかになっていくヒューマンミステリー。『生きてるだけで、愛。』で長編監督デビューを飾り、本作が長編2作目となる映像クリエイターの関根光才が監督を務めた。 本作における芝居の演出について、関根監督は「最初に皆さんにご自身としてやってくださって大丈夫ですって話をしました。自分を消して自分以外の誰かになろうとするよりも、キャラクターの中にある自分らしさ、自分である部分をプルアウトして演じて頂きたいとお話しました。結果、キャストの皆さんとは同じ方向を向けたと思っています」と語っている。 公開された場面写真では、キャスト自身の役と重なる部分を引き出すことで人物像を作り上げていったという本作の主人公・千紗子(杏)を取り巻く人物たちの素の姿が捉えられている。 主演の杏演じる千紗子が事故をきっかけに匿うことになる少年を演じたのは、『舞いあがれ!』(NHK総合)ほか3作の朝ドラに出演している中須翔真。事故で記憶を失った少年の身体に虐待の痕を見つけた千紗子は、彼を匿おうとする。場面写真では、少年が里谷邸で過ごす姿が切り取られている。 奥田瑛二が演じる千紗子の父・孝蔵は、認知症を患い、娘のことすら忘れているという役どころ。場面写真で切り取られた食事シーンでも、食卓にこぼれたご飯、整えられていない髪などが症状を感じさせる。一方、表情には厳しさや鋭さが宿っており、元来の父の姿も垣間見える。 佐津川愛美が演じるのは、千紗子の少年への“嘘”を唯一知る人物であり、役所で働いているシングルマザーの千紗子の友人・久江。場面写真では、どこか遠くを見つめ、なにかに思い悩んでいるような表情を浮かべる姿が確認できる。 孝蔵の主治医である地元の医者・亀田を演じるのは酒向芳。孝蔵を気にかけ、たびたび家まで様子を見に来たり、絶縁状態の孝蔵と千紗子の仲を取り持ち、千紗子の抱える孝蔵への思いや心の傷を掬い上げるキーパーソンだ。場面写真では、微笑む亀田の姿が捉えられている。 千紗子たちが過ごす家に突如現れる少年の父親を演じるのは安藤政信。場面写真では、安藤演じる犬養安雄の緊迫感のあるシーンが確認できる。 コメント 中須翔真(犬養洋一/里谷拓未役) 出演が決まったと聞いた時はとても嬉しかったです。 台本を読まずに来てくださいと監督に言われたのですごく不安でしたが、監督、スタッフさん、杏さん、奥田さん、共演の皆さんが優しくして下さったので自由に演技をする事が出来ました。 たくさんの方に見て頂きたいです。 佐津川愛美(野々村久江役) 豊かな自然の中、あぁ、しっかりと映画を撮っているなぁと心から感じられた撮影期間でした。愛とは、家族とは、観終わったときに溢れ出る気持ちが止まりませんでした。ぜひ劇場で、静かに感じて頂ければと思います。 酒向芳(亀田義和役) 転がりゆく嘘という小さな玉は、坂を下っていくごとに大きくなっていく。やがて、自分の手では押し戻すことが出来なくなるぐらい大きくなった嘘玉は、もう坂の上に押し戻すことは出来ない。じゃどうする。答えは一つではないと思う。観る人の数の分だけあるのではないでしょうか。 安藤政信(犬養安雄役) この作品の脚本を読んだ時 何度泣いたのか数えきれなかった 孤独 不安 拒絶 共感 人間のもっている全ての感じを 温もりの情け深い心で きずが回復していく様な気持ちになる作品で 是非出演したいと思いました 奥田瑛二(里谷孝蔵役) 人にはそれぞれの背中がある。 母として、娘としての背中、父としての背中、そして幼子の背中。 日常、それらの背中には幾つもの気配がある。 その気配をこの映画「かくしごと」は語っている。 アナタは身近な人の気配を感じていますか?
リアルサウンド編集部