台湾のヘルスケア市場に世界のスタートアップが熱視線
市民のイノベーションへの関心の高さ
今回の台湾訪問を通して、新しい技術に対して積極的な姿勢を見せる医師たちや世界に通用するスタートアップを育てていこうとする台湾政府の熱意に感銘を受けた。 また、両イベントに参加して、最も驚いたことの1つに、一般市民の関心の高さがある。日本では、このようなイベントに参加するのは、通常、専門家やビジネスマンばかりであるが、台湾では多くの家族が子どもと一緒に参加をし、スタートアップのブースを周り、実際に製品を試す様子がそこかしこで見られた。まるでテーマパークに遊びに来たように家族と一緒に笑顔で最新テクノロジーを楽しむ人々の姿はとても衝撃的だった。健康意識の高さはもちろん、イノベーションが起こる場所に子どもを連れてくる教育意識の高さは、日本のスタートアップ業界にも取り入れたい素晴らしいカルチャーである。 日本と台湾の医療産業が協力し合い、互いの強みを生かしながら医療技術の発展に向けて前進していく未来に期待したいと思わせる光景であった。
森若 幸次郎 / John Kojiro Moriwaka
