「火事見るのは初めてだったけど」小学生兄弟がおばあちゃんと初期消火 3人に感謝状
久留米消防署は1日、福岡県久留米市で起きた建物火災で初期消火に当たり、被害拡大を防いだとして、久留米市国分町の渡辺トヨコさん(78)、渡辺さんの孫で南小5年の奈須陽飛(はるひ)さん(11)、弟で同2年の朔空(さくら)さん(7)の3人に感謝状を贈った。 火災は8月24日午前8時55分ごろ、渡辺さん方の2軒隣の民家で発生。自宅にいた渡辺さんがパチパチというたき火のような音を聞いて外を見ると、住宅の壁やウッドデッキが燃えていた。同居する陽飛さん、朔空さんと協力し、自宅から約20メートルのホースを伸ばし、火の激しかった地上付近を消火した。 贈呈式で、同署の仲賢一郎署長は「小学生ながら火災に立ち向かう勇気に感動した」と感謝を述べた。陽飛さんと朔空さんは「火事を見るのは初めての経験だったけど、他の家に燃え移ったら大変と思って無我夢中で消火した」と話した。 (杉野如海)