市川團十郎白猿が成功祈願 10日から松竹座で襲名披露を締めくくる「十月大歌舞伎」
令和4年から2年間にわたって行われた歌舞伎俳優、十三代目市川團十郎白猿の襲名披露興行の締めくくりとなる「十月大歌舞伎」が10日に大阪松竹座（大阪市中央区）で開幕するのを前に、松竹座で9日、成功祈願の法要が行われた。松竹座の2階ロビーには公演期間中、市川團十郎家の屋号「成田屋」の由来である成田山新勝寺の大阪別院明王院（大阪成田山不動尊、大阪府寝屋川市）の本尊が出開帳される。 【写真】「襲名披露公演中の2年間で身長も伸びて、147センチになりました」と話す市川新之助 襲名披露演目として、「雷神不動北山櫻（なるかみふどうきたやまざくら）」で不動明王など5役を勤める團十郎。この日は本尊の不動明王を前に、「不動明王様の炎のような力を（この演目で）演じ切り、大阪の地で無事に興行を執り行う心構えを改めて感じました」と表情を引き締めた。 親子で舞踊「連獅子」に初挑戦する長男の八代目市川新之助は、「初役ということもあり、いつも以上に緊張しています。踊りが苦手なのと（連獅子の）毛振りが初めてなので大変です」とはにかんだ。 「十月大歌舞伎」は10～26日。夜の部では襲名披露口上も行われる。（田中佐和）
