【MotoGP】バニャイヤ、スペインGP初日にラップレコード更新も”テスト”な1日「色々試せて、とてもハッピー」
ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤはMotoGPスペインGPの初日、ラップレコードを更新する速さを見せたが、彼はこのセッションをテストとして扱っていたようだ。 【リザルト】MotoGP第4戦スペインGP:プラクティス結果 バニャイヤは過去2年連続でスペインGP優勝を飾っているが、今季はポルトガルGPの決勝では接触で転倒ノーポイント、アメリカズGPでは5位と、3連覇を目指すチャンピオンとしてはここまで苦戦を強いられている印象だ。 バニャイヤにとって重要な問題は、開幕から3戦にわたって断続的に発生しているリヤの振動で、他のドゥカティ陣営のライダーもこれに悩まされている。 スペインGPでは、FP1こそ12番手と控えめな滑り出しだったバニャイヤだが、午後のプラクティスでは昨年自身が記録したラップレコードを0.100秒更新してトップに立った。 「通常の金曜日とは異なる戦略を採った」 そうバニャイヤは1日を振り返った。 「僕たちはこの金曜日をテストとして使用した。それはとても有益だった。通常よりも多くのモノを試せて、とてもハッピーだ」 「振動は起きなかったけど、通常は土曜日のスプリントレースで振動が起こるんだ」 「だから地に足がついている。でもブレーキングやコーナーエントリーでのフィーリングは良くなったし、動きも少なくなった。とてもハッピーだよ」 どのような変更があったのかと聞かれ、彼は「言えないよ」と答えつつ、大きな変更を施したと示唆した。 「でもバイクにかなり大きなことをしたんだ。大きなモノが必要だったんだ」 「より良いフィーリングを得るための作業だった。フィーリングが良くなれば、コーナーの立ち上がりでより良いポジションを取れるようになる」 ドゥカティはライダーが直面している振動問題の解決に取り組んでおり、バニャイヤは2024年のミシュランのリヤタイヤの構造の違いに原因があると考えている。 「僕としては、タイヤの構造が違うからだと思う。グリップは増しているけど、無理に力を入れると振動が始まる」 「今年のラップタイムは信じられないようなものだ、と言わざるを得ない。グリップがはるかに高いので、彼ら(ミシュラン)はこのようなパフォーマンスを予想していなかったのかもしれない」 「同じラップタイムでも、(タイヤの)サポートがもっとあれば……と彼らは考えていたのかもしれない」 「僕らは現状のセッティングで、振動が起きてしまう。同じようなセッティングをしている(プラマックのホルヘ)マルティンもそうなんだ」
Lewis Duncan