猛暑にも気高く中尊寺ハス開花 平泉【岩手】
夏本番を思わせる暑さが続く中、平泉町平泉字倉町地内にある広さ約3アールの湿田で「中尊寺ハス」が例年より早く開花した。 同寺金色堂内に安置されている奥州藤原氏4代泰衡の首おけから見つかったハスの種子を800年ぶりによみがえらせたもので、地元第11区町内会が東日本大震災犠牲者の鎮魂と復興の象徴にしようと2017年に同寺から20株を譲り受け毎年花を咲かせている。 近年は猛暑の影響で成長が早まり、今年もすでに20輪近くが開花。ハスは早朝開いた花が昼に閉じるのを繰り返し4日で花びらを散らすのが特徴で、浄土世界をほうふつとさせる淡紅色の気高い姿が通勤、通学中の町民を楽しませている。