脊髄梗塞発症の佐藤弘道 リハビリ生活を公開 発症翌日には膝動かし「つながれ、つながれと思って」
「体操のお兄さん」ことタレントの佐藤弘道(56)が、5日放送のフジテレビ系「ジツハなジツワ~#今夜の好奇心~独占密着!すべてが初公開SP」(後7・00)に出演し、脊髄梗塞からのリハビリ生活を公開した。 【写真あり】佐藤弘道と久美子夫人 6月2日 空港で背中と腰の激痛に襲われ、飛行機に搭乗したものの、次第に下半身の感覚がなくなっていき、はうように飛行機を降りて緊急搬送された。 脊髄につながる血管が詰まり、神経が機能しなくなる病気で、まひ、筋力低下、感覚障害などを引き起こす。10万人に1人が発症し、いまだ有効な治療法が確立されていない。佐藤の場合はへそから下の感覚がなくなり、まったく動かせなくなった。医師からは「この病気に完治という言葉はない」と、覚悟するよう言われたという。 「脊髄梗塞って言われた時に、脊髄梗塞って何だろうと自分で調べたら、治らない病気だと書いてあって。それを見た時は窓の外を見て、“もう飛び降りようかな”と思ったくらい、きつかったです」。精神的に追い詰められたが、そこはステージの上から15万人の子供たちに元気と勇気を届けてきた体操のお兄さん。翌日にはベッドの上で「頑張れ、左足!」と歯を食いしばりながら、必死に左膝を曲げ伸ばしするリハビリを始めた。発症7日後には、車いすから立ち上がってベッドに移動。神経が通っていないはずの足を、必死に動かした。 2カ月半の入院生活後、退院。現在は週1回のリハビリ病院通いに加え、8月からはパーソナルジムに通っている。困っていることは、腰回りの感覚がないため、自分の意思で排泄をコントロールできないこと。こまめにトイレに行くことでトラブルを防いでいるという。 時折、足に神経を感じることもあるという。「線香花火がチャッチャって飛ぶじゃないですか?それがたまにあるんですよ。神経が流れる瞬間があるんですけど、そういうところでつながっているのかな。つながれ、つながれと思っているので」。約10分かけて30階以上の階段上りも継続中。ネバーギブアップの精神で、リハビリに励んでいる。