北陸の1か月予報 暖冬傾向続くも24日頃は強烈寒気が南下か 短時間強雪のおそれ
北陸地方では広い範囲で雨が降っています。地震で揺れの大きかった能登地方を中心に引き続き土砂災害に注意・警戒して下さい。今日18日に発表された最新の1か月予報によると、引き続き暖冬傾向が続きそうです。ただ、暖冬の定義に降雪量の多寡は無関係です。今後も寒暖差が大きく、短時間強雪となる可能性はまだあります。大雪への備え・体調管理には十分お気をつけ下さい。
最新の1か月予報
本日18日、新潟地方気象台から、北陸西部の福井・石川・富山と北陸東部の新潟の4県を対象とした「北陸地方の向こう1か月の天候の見通し」が発表されました。 そのポイントは、「寒気の影響を受けにくいため、向こう1か月の気温は高い」、また、「冬型の気圧配置が長続きしないため、向こう1か月の降雪量は平年並か少ない」ということです。 ただ、暖冬傾向とはいえ、これから2月初めの立春頃までが寒さが最も厳しい時期となります。平地でも1年で最も降雪量が多くなるとされる時期でもあるので、引き続き短期的な大雪への備え・体調管理には十分お気をつけ下さい。
「気温が平年より高いのに降雪量も平年より多かった」12月
12月の実況を北陸全体平均でみると、平均気温平年差は「+0.8度」で平年より高い一方、降雪量平年比は「194%」にもなりました。「気温が平年より高いのに降雪量も平年より多い」という一見矛盾していると思われる事象が発生したのです。 22日には北陸西部の福井・石川・富山の3県で「顕著な大雪に関する気象情報」が相次いで発表され、輪島では48時間の降雪量が60センチと観測史上1位を更新する短時間の大雪となりました。 雪が降っている間は気温が低くなりましたが、あまりにも短時間に極端な降り方をしたために、平均気温のベースを押し下げる効果はあまり働かず、北陸平均の1か月でみると、「気温が平年より高いのに降雪量も平年より多い」結果になったと考えられます。
24日頃 輪島上空約5200mには大雪目安の強烈寒気が南下
来週半ばの24日頃は、輪島の上空約5200mに氷点下36度以下の大雪の目安となる強烈な寒気が南下する見込みです。日本海の海面水温は昨年末から徐々に低下していますが、それでも、上空と海面付近の温度差は40度以上にもなり、雪雲が発達するでしょう。JPCZが顕在化する予想もあり、平地でも短時間に積雪が急増する可能性があります。今後の情報には十分注意して下さい。