「視聴やめて…」NHKが朝から異例の『性暴力特集』のウラで「旧ジャニーズ事務所と深まるミゾ」
「ぜひ、ご自身のペースでご覧ください。もし途中で気持ちがつらくなってしまったら、ぜひこの視聴をやめてください」 【み、見られちゃうよ…】そろそろ結婚発表もあり得る!?松本潤&井上真央「厳戒密会」写真 異例の呼びかけがあったのは、12月6日放送のNHK『あさイチ』だ。 声の主は同局の鈴木奈穂子アナウンサー。その横に博多華丸&大吉が並ぶ。 いつもなら『ブギウギ』の“朝ドラ受け”で盛り上がるところだが、この日は違った。「性暴力」を特集したからだ。 番組はアンケートで寄せられた性暴力被害例をテロップで紹介。そして再び鈴木アナが語り出した。 「今回この企画を特集しようというきっかけになったのが、ジャニー喜多川氏の性加害問題があります。これまでも週刊誌等でたびたび報じられ、性加害の事実を認定した東京高等裁判所の判決が’04年に確定するなどしましたが、NHKは当時この問題について認識が薄く、その後も取材を深めてニュースや番組で取り上げることはありませんでした。多くの未成年者が被害に遭う中で、メディアとしての役割を十分果たしていなかったと自省しています」 NHKの朝番組で「性」を取り上げるのはこれが初めてではない。それでもSNSでは 《朝から重すぎる》 《意義のある内容》 《あえてこの時間にやるのはナゼ?》 といった声が上がるほどの大反響だった。 ジャニー氏の性加害問題で最も“攻めている”のはNHK。局として補償業務が進展しない限り、旧ジャニーズ所属タレントの新規起用は見送ると表明している。 大みそかのNHK紅白歌合戦も44年ぶりにジャニーズ勢の出演はかなわなかった。 「NHKが強硬なのは、国民の受信料によって経営が成り立っているからです。国際的にもジャニー氏の性加害問題は注目されており、公共放送として毅然とした対応が求められます。 民放と違って番組スポンサーの顔色をうかがう必要もありません。極論を言ってしまえば、旧ジャニーズタレントを起用しないことによる視聴率悪化は仕方ないという考えなのです」(テレビ局関係者) とはいえ、今回の問題が起きるまで、NHKは旧ジャニーズ事務所とベッタリだった。 例年、紅白歌合戦には“ジャニーズ枠”なるものがあり、司会者は“指定席”。スポーツ紙芸能担当記者は 「それがお手本のような“手の平返し”ですからね。旧ジャニーズ内部からは『もう紅白なんて出なくていい』や『NHK出禁でも構わない』といった声が相次いでいます。大みそかに人気グループのSnow ManやKing & Princeが生配信を行うのも、“紅白潰し”とみられています」 NHKは旧ジャニーズ事務所が行った2度目の記者会見で「NGリスト」が存在したことをスクープ。このあたりから両者の関係に深い亀裂が生じ始めた。事情を知る関係者によると 「これまで散々、忖度によってネタを潰されてきた報道部がやる気を見せている。複数の記者が『ここでやらなければNHKは存在意義を失う』と上司に直談判したという話も聞きます。エンタメ部署と完全に力関係は逆転しました」 という。 今月4日の『クローズアップ現代』ではSMILE-UP.の補償業務が進んでいないことを特集した。事前にある程度の放送内容はわかっており、SMILE社はクロ現の放送直前にホームページ上で新たな声明を発表。 「弊社は、被害者救済委員会から、本日より、在籍実績が現時点で確認できていない申告者の方々に対して、今後の具体的な手続についてご案内するご連絡を開始した旨の連絡を受けましたので、お知らせします」 と、クロ現を露骨にけん制した。 「バッチバチにやりあっています。SMILE社としては嵐の松本潤さんが大河ドラマ『どうする家康』に主演しており、物語は佳境に突入している。『せめて最終回が終わってからにしてくれよ』ということ。ここまで関係が悪化したのは初めてではないか」(前出・テレビ局関係者) 補償業務が進展し、仮にNHKが新規起用の禁を解いたとしても、旧ジャニーズ側が二つ返事で応じることはなさそうだ――。
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