ボリビアとペルー記録的豪雨 マチュピチュへの鉄道は運休
ラパス・ボリビア/リマ・ペルー、2月27日 (AP) ― 南米ボリビアに降った記録的大雨の影響で各地に大規模洪水が発生し、住民が避難を余儀なくされ、インフラに大きな被害がおよんだ。 事実上の首都ラパスでは、2月のこれまでの降水量が50年ぶりに更新され、アンデス山脈西部の各都市でもこれまでの記録を上回る大雨となった。 国立気象水文局によると、東部の低地でも、過去最高を更新する勢いで雨が降り続いているという。 ブラジルとの国境にあるアクレ川が最大12メートルも増水したため、アマゾン北部のコビジャでは赤色警報が出された。 数地区で洪水が発生し、200世帯以上が避難を余儀なくされた。 ボリビア南東部のコルチャKは、通常降雨量の少ない砂漠地帯だが、大雨で土石流が発生し、近隣の町が被災した。 北隣りのペルーでも記録的豪雨の影響で、ここ数日間に土砂崩れが数回発生し、世界遺産のマチュピチュ遺跡とその周辺地域へ向かう道路が寸断された。 これまでに住民2人が行方不明となり、17人が負傷した。 トランスアンディーノ鉄道は2月26日、線路の安全を確認するため、海抜2490メートルのマチュピチュへの運行を少なくとも2日間見合わせると発表した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)