30万冊を陳列 巨大書店の引っ越し舞台裏 広島駅前のビルでフロア移動に密着
建物内での引っ越しのため、段ボールに詰め込まず、ブックトラックと呼ばれる台車で運びます。本の陳列方法には細かい工夫があります。 コミック担当 鍋島千輝 さん 「書店業界用語的に背表紙の見えているものは【刺し】と呼んでます。探しているときは一番探しやすい著者の五十音順で並んでいる。もっと売れる、表紙を見せて作品の魅力を伝えたいときは【面陳】にします。【平積み】は、台の上に積まれているもの。一番入り口のところなので(客にアピールする)役割は、ここが1番・2番・3番です」 さらに時間の許す限り、細かい調整をします。 「小さいお子さんが読むものは下の方に置きたい。そういった調整も今から」 三浦明子 店長 「移転もあるけど、通常ルーティンの月末締めもあるので。一番走り回っているかも。呼ばれて『あれ、ない。これ、ない。手配しろ』と電話かかってきてとか…」 新店舗には中四国初出店の絵本と雑貨を扱う独自ブランド「EHONS」や、高級万年筆など本格的な文具を扱うコーナーを設けます。 文具担当 「筆記具の消耗品は3年…」 三浦明子 店長 「高級文具…。修理や注文を受けたりすることもある。これまで触れたことない部分もゼロから教えてもらっているところです」 6日の午前10時、ついに新店舗がオープンしました。メインのターゲットは、ファミリー層や若い女性だといいます。 客たち 「幼稚園の先生をしているんですけど、絵本グッズとか大好きで、あったらいいなと」 「ゆっくり本が選べそうなので今後も利用したい」 ジュンク堂書店 広島駅前店 三浦明子 店長 「正直、まだアドレナリンが出ていて、これから何(トラブル)が起こるんだろうとドキドキしています。いろんなきっかけでみなさんに来ていただきたいので、ほかにはないイベントを考えていって、『ジュンク堂に行けば、何かおもしろいことをやっている。行ってみよう』と思ってもらえるようにしたい」 ◇ ◇ ◇
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