2024年春の花粉飛散予測 第2報 スギ花粉の飛散開始は2月上旬 ほぼ例年並み
予測根拠のまとめ
2023年は、夏の猛暑の影響で、花芽の形成に好条件な「高温・多照・少雨」という気象条件が九州から北海道にかけて揃いました。一方、2023年は、春の花粉飛散量が多い傾向となったため、秋に観察されたスギ雄花の花芽の量は、ほとんどの地域で前年の秋より少ないという結果になりました。 このことから、2024年春の花粉の飛散量は、2023年に比べると広い範囲で少ない傾向になるでしょう。それでも今夏の猛暑の影響で、ほとんどの地域で例年よりやや多くなると予想します。 今回発表する花粉飛散量の予測は、2023年9月28日に発表した「日本気象協会2024年 春の花粉飛散予測(第1報)」の内容を花芽調査の結果を考慮して修正しました。東海・関東甲信・北陸・東北は、例年比または前シーズン比が1ランク程度少ない傾向になった都県があります。 【花粉の種類について】 北海道はシラカバ、その他はスギ・ヒノキ花粉の飛散量を表します。 【飛散量に関する言葉の説明】 非常に多い :前シーズン (例年)の200%以上 多い :前シーズン (例年)の150%以上200%未満 やや多い :前シーズン (例年)の110%以上150%未満 前シーズン(例年)並:前シーズン (例年)の90%以上110%未満 やや少ない:前シーズン (例年)の70%以上90%未満 少ない:前シーズン (例年)の50%以上70%未満 非常に少ない:前シーズン (例年)の50%未満 ----------------------------------------------------------- 前シーズン :2023年シーズン飛散量 例年:過去10年(2014~2023年)の平均値 【2023年夏の気象に関する言葉の説明】 平年:1991~2020年の平均値
日本気象協会 本社 福冨 里香