何度も泣いた“あと5ヤード”がスッキリ 西村優菜は3Wを「Ai スモーク」に
◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 事前(20日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇ 6576 yd(パー72) 【画像】連日大量アップ! 「ホンダ LPGAタイランド」フォトギャラリー 西村優菜にとって、3Wは米ツアーにおける生命線ともいえるクラブだ。パー5のセカンドはもちろん、コースセッティングやコンディション次第ではパー4の2打目で握らされるケースもしばしば。この長い番手でどれだけ精度の高い球が打てるかがスコアメークを左右する。 昨季までは2016年発売モデルのキャロウェイ「XR 16」を愛用していた。「(使って)長かったですよね。やっぱり背が低いのもあって、なかなか3Wで球を上げられないっていう悩みがあった」。さらに米国ならではの壁にも直面した。「『あと5ydぐらいキャリーが出れば狙えるけど…』っていうシチュエーションがすごく多くて」。パー5のセカンドで、あえなく刻みを選択したシーンは数え切れないという。 武器でもあり、悩みの種でもあった3Wについて「すごくいいモノが来た」と声を弾ませる。契約するキャロウェイの最新シリーズから「パラダイム Ai スモーク MAX D」にスイッチ。「本当にキャリーが3~5yd近くまで伸びてくれた。球も上がってくれる。今までになかった感じというか、ちょっと悩みがスッキリしている感じがあります」と何度もうなずいた。
練習ラウンドの18番(パー5)でもセカンドで花道付近まで飛ばし、新たな相棒に手応えを深めた。こちらもオフの間に替えたオデッセイ「Ai-ONE ROSSIE S パター」のフィーリングも上々。キャロウェイ「パラダイム Ai スモーク HL」の6Iは、すでに前週の欧州女子ツアーで投入して検討を重ねている。 「いろんなコースでやりながら、変えていかなきゃいけないところもある」と話すように、実戦の中でも試す部分は試してベストを追究。昨年ルーキーとして勝ち取ったシード権が、腰を据えたトライを後押ししてくれる。(タイ・チョンブリ/亀山泰宏)