10mの木が倒れ小学生がけが 他にも3本に腐れや傷み【長野・中野市】
バラの名所として知られる中野市の公園で25日、木が倒れ、小学生が軽いけがをしました。公園内に、腐って傷んでいた木は他にも3本あることが分かりました。 ■郷間彩姫記者 「バラが咲き誇っているこちらの公園では一部立ち入り禁止エリアがあります。そして、その先では倒れた木の撤去作業が進められています」 「信州なかのバラまつり」が開かれ、多くの人でにぎわっている中野市の一本木公園。25日午後4時前、「倒木で傷を負った人がいるかもしれない」と消防に通報がありました。倒れたのは、高さおよそ10メートルのポプラの木。大木がベンチを押しつぶしています。当時、近くで遊んでいた中野市の小学6年生の女の子(11)の腰に木の枝が当たり、軽いけがをしました。 ■けがをした女児の友人 「バンバンって最初銃声みたいな音が2回して、その後にミシミシって音が鳴って木がバーンっていって倒れた。すごく怖い。遊具とかで遊んで木の近くとか行かないようにしたい」 ■近所の人 「普段よく来るし、あのベンチって子どもたちが荷物置いておいたりとかしてよく立ち寄る場所なので危ないなと思います」 こちらは、通報があった時刻に近い、午後4時ごろの中野市の球場の映像。旗が強い風にあおられ、周りの木も大きく揺れています。倒木があったのは、ここからおよそ600m離れた公園でした。 ■「信州なかのバラまつり」実行委員会・沼田拓也会長 「午後から結構強い風が吹いていて、テントとかも結構揺れていた」 強風の影響で倒れたとみられるポプラの木は、根元が腐っていました。専門家は27日、園内の他の木を調査。9本のうち3本で 腐って傷んでいる部分が見つかったということです。 ■日本樹木医会・竹内耕治さん 「古い木なので腐れは多少なりとも入っていることが多い。特にこの時期、葉っぱが出て水分を今吸っている時期ですので、樹木自体が重くなる。それが例えば風とか今まで保っていたのが風でどーんと(倒れて)いく場合がある」 中野市は、点検の結果を踏まえて木の伐採など、今後の対策を検討していくということです。