「ラーメン」で? 韓国・世界遺産ピンチ…山の植物枯れる被害 原因は“飲み残しスープ”か
実際に山を取材すると、休憩所のあちらこちら…いたるところで、カップ麺をすする音が聞こえてきます。 なかには、ラーメンを食べるため、山を登っているという人も…。 登山中の韓国国民 「登山したら、最後は必ずカップラーメンで終わらせるんですよ」 登山中の韓国国民 「ラーメンにキンパを食べるために、登山する場合が多いです」
こうした登山客の目的は、SNSへの投稿です。 韓国では、若い世代を中心に、漢拏(ハルラ)山登頂の証しとして、山頂でラーメンを食べる写真を投稿するのがブームになっているのです。 しかし、それと同時に起きているのが、あの問題──。 記者 「割り箸が捨ててありますね」 “ごみの不法投棄”です。 特に問題視されているのが、ラーメンのスープ。 SNSの流行とともに、飲みきれなかったスープを山に捨ててしまう人が続出したということです。 管理者によると、スープは塩分濃度が高いため、世界遺産の豊かな自然に、影響を及ぼすおそれもあるといいます。 漢拏山国立公園管理事務所 申承浩(シンスンホ)さん 「(ラーメンスープの)塩分が、水分の吸収を妨害するため、ここにある植物が、多く枯れることになります」
山の管理団体は清掃作業を行いつつ、スープを捨てないよう呼びかけるほか、次のような看板が……。 横田明記者 NNNソウル 「休憩施設の横には、『“スープ半分+水も半分”にして、ラーメンを作りましょう』と書かれた看板があります」 「スープの量を減らし、飲みきってほしい」と呼びかけているのです。 SNSを巡る、マナー違反──。 漢拏山の管理団体は、環境を守る活動を続けていくとしています。