初出走は２着に終わった福永師。左は鞍上の武豊（撮影・石湯恒介）

　「コーラルＳ」（９日、阪神） 　福永祐一調教師（４７）＝栗東＝の初出走は２着に終わった。２番人気の支持を受け、ハナを奪ったレオノーレ。逃げ切ったと思われたゴール寸前で外から強襲されて写真判定に。鼻差２着が確定すると、指揮官は「負けたかぁ」と天を仰いだ。 　騎手時代のように初出走初勝利とはいかなかった。それでも、師は「これで負けたら仕方ないという競馬をしてくれました。豊さんに依頼して良かったです。たくさんの人のおかげできょうを迎えられて、人馬とも無事に上がってきてくれたのが何より。これからです」と満足げにした。 　パドックでは福永師が一礼で武豊を出迎え、足を上げて騎乗を補助すると、ファンからオーッと歓声が上がった。「もうちょっとでしたけどね。ユーイチさんは不満そうな顔をしていましたけど。まだ足の上げ方は下手くそだった」。そう笑いを誘った武豊は「不思議な感じはしました。あそこまでいったら勝ちたかった。一緒に写真を撮りたかったけど、いつか勝てたらいいですね」と後輩とのタッグに感慨深げだった。