山形県小国町などで発生したベトナム国籍の3人の男たちによる広域窃盗事件で、3人が新潟や長野・徳島など全国10の県で民家などを狙った盗みを繰り返し、合わせて204件もの犯行を重ねていたとみられることが警察の捜査で明らかになりました。 この事件は、去年11月から12月にかけて小国町の空き家に侵入し、ギフト券などを盗んだ疑いでベトナム人の男3人が逮捕されたものです。3人はいずれも住所不定、無職のクワック・ヴァン・ソン被告（31）、グエン・ヴァン・タン・トゥン被告（29）、ファム・トゥアン・ルック被告（33）です。ファム被告は懲役2年4か月の実刑判決を受け、ほかの2人は公判中です。 警察のこれまでの調べによりますと、3人は2022年8月以降、山形、新潟、長野・徳島など全国10の県の空き家や民家に侵入し、貴金属などの金品を盗む犯行を繰り返していたとみられています。 3人が関与した窃盗事件は合わせて204件におよび、被害額は現金や貴金属など合わせておよそ800万円相当に上るということです。山形・新潟・徳島の3つの県警は3人を逮捕・追送検するなどし、24日までに捜査を終結したと発表しました。