椎名林檎「若い時に書いた歌詞の内容が恥ずかしい」と絶句…吉川晃司も過去に複雑心境を吐露
「ほんとうに書き直したい」
「恥ずかしい」 15日放送の「with MUSIC」(日本テレビ系)で、自身の楽曲「丸ノ内サディスティック」についてこう心境を告白したのが、歌手の椎名林檎(45)。1999年2月にリリースされた同作品は、椎名が作詞作曲したもので、自身のバンド「東京事変」でも頻繁に演奏され、多くの世代に支持されている代表曲の一つだ。 「下町ロケット」で演技光った 吉川晃司の芸能界最強伝説 番組で同曲が23年のJOYSOUNDカラオケ年間ランキング11位に入っていることなどが紹介されると、この曲をおよそ20年ぶりに聞いたという椎名は、詞の内容について冒頭のように語ったのだ。 「だって、18とかのころの日記を出されてるみたいな感じ、読み上げられているみたいな感じじゃないですか」 恥ずかしく思う理由についてMCのフリーアナウンサー有働由美子(55)に聞かれると、椎名はこう答えている。 「丸ノ内サディスティックはもともと英語で作られた歌詞をグルーブ感のあるメロディーと英語の波長を損なわないように日本語に変換しただけなので、特に内容に意味はないと本人は話しています。歌詞には東京メトロの丸ノ内線の銀座や御茶ノ水、後楽園といった駅や、彼女が敬愛しているベンジーこと、2000年に解散したBLANKEY JET CITYの浅井健一と彼が愛用するギターの名前のほかに、刺激的なフレーズも出てきます」(音楽ライター) 番組レギュラーの俳優・松下洸平(37)からも、同曲がカラオケで歌い継がれていると振られると、椎名は「歌詞とかほんとう書き直したいです」とうんざりした様子を見せた。若き日に制作した楽曲に歳を重ねてから向き合う際、椎名のような心境に陥るアーティストは決して少なくないという。かつて椎名と同様の感想を漏らしたことがあるのが、歌手で俳優の吉川晃司(58)だ。
歌詞の物語が当時の思考のままだから、向き合うのが辛い
1990年に解散した吉川と布袋寅泰(62)のユニット「COMPLEX」は先月15日、16日、東京ドームに10万人を動員した能登半島地震のチャリティーライブを行ったばかり。COMPLEXは2011年の東日本大震災の際も同様のチャリティーライブを開催しているが、当時、21年ぶりにCOMPLEXを再結成した吉川は、ドキュメンタリー番組で次のように話している。 《歌詞の物語っていうのが(歌詞を書いた)当時の思考のままじゃないですか。だから(向き合うのに)少々つらいかなと思ったら思ったよりももっと辛かったね》 《皆さんが20年前の己の仕事と力量みたいなものを今見つめろと言われたら「ちょっと」ってなるでしょ? そういうことは歌い手の中に起きる》 震災復興支援という背景がなければ、COMPLEXの再結成はなかったという。 「ストリーミングが普及したことで、歳を重ねても若い時に聞き倒した曲をいまだに聞いている人は多く、CD全盛時代にヒットした彼らの楽曲は当時の若者だけでなく今の若者にも支持され、世代を問わずカラオケで歌い継がれています。それだけ歌詞に普遍性があることがわかりますが、制作した本人は当時とは心境もスタンスも変わっているため、まだ青かったときに制作した過去の作品、特に歌詞の内容に向き合うと恥ずかしくなるというのはよくある話のようです」(前出・音楽ライター) 吉川が話しているように、歌手でなくても昔の自分の行いに向き合わざるを得なくなったら、恥ずかしくなる人は少なくないだけに、アーティストのこうした心境はきっと理解されやすいだろう。