小さな妖精と幻想の世界 自然とのふれあいで見つけたドレス 鹿児島市・長島美術館
鹿児島テレビ
小さな妖精たちのドレスが集う冬の企画展です。 SNSでも話題になった作品制作のきっかけは、自身の経験と自然とのふれあいにありました。 みなさんもお気に入りのドレスをさがしながらお楽しみください。 真紅のドレス。 そのサイズ、人差し指と同じわずか7センチほど。 花びらでできたフェアリードレスです。 鹿児島市の長島美術館で開かれている、「Fairy’sDress 小さな妖精と幻想の世界展」。 制作している県出身の造形作家・桃月さんです。 お顔は非公開で活動しています。 2021年から自宅で育てた植物などでドレスを作り、SNSで発表しています。 美川愛実アナウンサー 「妖精さんが置いていったみたいな感じがします。かわいらしいですね」 造形作家・桃月さん 「しゃがんで妖精さんたちの世界をのぞき見るような感覚で楽しんでもらえたら」 屈んでみると見えてくる、小さな小さな世界。青薔薇。 あじさいのグラデーション。オレンジのスカート。 桃月さん 「お花を見てパッとひらめくような感じ」 指先と同じくらいのわずか7センチほどのドレスですが、桃月さんは意外にもピンセットは使わず、手で制作しています。 花びらを傷つけず一番優しく扱える方法なのだそうです。 こちらはSNSで18万人から「いいね」が集まった人気のドレス。 自宅の庭で摘んだ花です。 生花を使ったドレスがしおれた後は、土に返して自然に戻すという桃月さん。 制作のきっかけもこの自然の中にありました。 桃月さん 「小学生の時に起立性調節障害を発症し、中学校の授業も出られなかった。そんな中でもずっと続けていたガーデニングや自然が大好きだったので、その中で癒されていた」 起立性調節障害は、思春期前後に多くみられ、起立したときにめまいや動悸などの症状があると言われています。 桃月さんが3年以上に及ぶ療養で見つけたのは、自然の中にある幻想の世界でした。 桃月さん 「子供の頃の妖精やファンタジーが好きだった気持ちを思い出した。自然の中にあるお花の色や形を楽しんでいただければ」 妖精たちのささやきが聞こえてきそうな冬の企画展は、2025年1月27日まで開かれています。
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