女良ワカメ大きく育った 富山県の氷見高生ら200人収穫体験、地元産業伝承へ
富山県氷見市の女良(めら)公民館(清水孝則館長)は3日、同市中波の女良漁港で養殖したワカメの刈り取り体験会を開いた。昨年12月にワカメの種付けをした氷見高校の生徒や地元住民、市内外の親子連れら約200人が大きく育ったワカメを収穫した。 女良地区では高齢化によってワカメの生産者が減少。地元産業を伝承し、子どもたちに地域の良さを伝えようと毎年実施しており、今回で11回目となる。 昨年12月に住民でつくる「女良ワカメ塾」(川口正博塾長)の指導を受け、地元の灘浦小学校の児童や氷見高校海洋科学科1年生がワカメの種付けを体験した。 この日は、ワカメ塾のメンバーがロープを引き上げ、長さ1・8メートルほどに育ったワカメを鎌で刈り取った。同校海洋科学科の1年生10人が協力し、参加者はワカメをビニール袋に詰めた。体験会後は住民がワカメのみそ汁を振る舞った。 家族4人で訪れた射水市新湊南部中学校2年の岩崎勁(けい)さんは「ワカメが大きくて驚いた。体験会が氷見の活性化につながるといい」と話した。
ワカメ塾によると、ワカメは能登半島地震の被害を免れ、例年並みの大きさに成長した。ワカメの収穫は3月末まで続く。