山桜背に田植え始まる 三重・松阪 笹川町では昨年より5日早く
4月に入り三重県松阪地域の農地でも田植えが始まっている。松阪市笹川町のニシキライスセンター(錦秀一代表)では町内で10日から県産品種「三重23号」で作業を開始。例年に比べ、花びらを残す山桜を背景に錦代表(55)が田植え機を走らせている。 同センターでは大河内地区を中心に米、麦、大豆を各40ヘクタールほど栽培している。三重23号に始まり、コシヒカリ、ミルキークイーンなどの品種へ。5月の飼料用米で田植え作業を終える。 今年は昨年より5日ほど早い開始。一方、一部の山桜はここ数日の〝春の嵐〟にも耐え、水田の背景を淡い色に彩っていた。 錦さんは「こういうシチュエーションの現場は最高やけどな」と背後の山桜にも視線を送りつつ「今年も良い米をお客さんに届けられるよう丹精を込めて作っていきたい」と話していた。