36人が食中毒…埼玉県警5カ所の留置施設、提供の弁当食べた被留置人が腹痛訴え 県、業者を営業停止処分
埼玉県食品安全課は26日、県警の5カ所の留置施設に提供された弁当を食べた10~70代の36人(男性32人、女性4人)がウエルシュ菌による食中毒被害を受けたとして、そうざい製造業「ekプラン」(春日部市)を28日まで3日間の営業停止処分とした。 同課によると、16日正午ごろ、同社の営業施設で製造したヒレカツ、合鴨(あいがも)の鶏(けい)ちゃん風、ニョッキの五平餅風、だんご、白米の弁当を324人が食べ、複数人が下痢や腹痛の症状を訴えた。17日に県警本部から通報を受け春日部保健所が調査したところ、4人の便からウエルシュ菌が検出された。患者はいずれも軽症で、全員快方に向かっているという。 ウエルシュ菌は熱に強い「芽胞(がほう)」の形態をとり、適切に冷やさず放置すると増殖し、100度の加熱でも死滅しない。 県警によると、17日に岩槻署が県警本部に複数の被留置人が腹痛を訴えていることを報告。ほかの県警管理施設に確認したところ、警察署など4カ所の施設の被留置人が同様の症状を訴えていることが判明した。県警は食事の保管状況について「日光の当たらない事務所で適正に保管されていた」としている。
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