晴天の下で年内滑り納め、家族連れでにぎわう 今季で廃止のスケート場 上田市
今季で廃止される長野県上田市芳田の市営「市民の森スケート場」は年内最後の営業日となった30日、家族連れなどでにぎわった。初めて来た人もおり、約550人が訪れた。 【写真】氷を張るためリンクに水をまく菊池さん(手前)ら製氷スタッフ=12日
利用者減少などで廃止が決まった。製氷スタッフを約30年務めてきた菊池知生(ともお)さん(52)=小海町=は「1日当たり400人ほどが訪れていた頃もあったが、近年は減ってしまった」。
千曲市中(なか)から妻、娘と共に訪れた小林洋介さん(40)は「閉まるスケート場があると知り、試しに来てみた。予想外に広い」と驚いていた。長女陽光(ひかる)さん(7)と、次女慈樹(いつき)ちゃん(5)は、ともにスケート初挑戦。陽光さんは「怖いけど楽しい」と手すりにつかまりながら慣れないスケート靴で滑った。 幼稚園の頃から30年以上通うという関藍香さん(39)=上田市殿城=はフィギュアスケートの回転を練習。「祖父母の家が徒歩圏内にあり、よく来た。フィギュアスケートができる常連さんに付いて学んだ」と振り返り、「来年からはスケートをするなら軽井沢や長野まで出なくちゃいけない」と困り顔で話した。