モハメド・エラリアン氏

（ブルームバーグ）： モハメド・エラリアン氏は、米金融当局が年内に２回利下げするとなお予想している。３月の米雇用統計が強い内容だったことから、市場では利下げ開始の時期を再考する動きが広がっている。

３月の米雇用者数は30万3000人増、１年ぶりの大幅増－失業率低下 (1)

エラリアン氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、米利下げ開始は一部ウォール街で予想されていたほど早期にはならない可能性があるとしつつ、金融当局は経済の強靱（きょうじん）さの兆候を重大視せずに利下げを開始する可能性が高いとの見方を示した。同氏はケンブリッジ大学クイーンズカレッジの学長で、ブルームバーグ・オピニオンのコラムニストも務める。

エラリアン氏は、「もし現在の金融当局が過度なデータ依存の姿勢を続ければ、利下げはないかもしれない」としつつ、「当局が過去を振り返るデータを見越し、前を向くことを私は期待している」と述べた。

その上で、「当局がミスを犯すとしたら、それは過度にデータに依存して実況中継のコメンテーターとなり、さまざまなことに目を向けないことだ」と語った。

原題：El-Erian Sees Two Fed Rate Cuts This Year Despite Strong Data（抜粋）

--取材協力：Lisa Abramowicz、Jonathan Ferro.

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