「山根明会長をしのぶ会」4月に開催 ブレイキングダウンにも挑戦の団体新会長・高橋知哉氏が今後に言及
前日本ボクシング連盟会長で1月31日にがんのため死去した山根明さん(享年84)が立ち上げたプロボクシング団体「ワールド・ヤマネ・ボクシング・チャンピオンシップ(WYBC)」は22日、大阪市内で会見を行い、4月6日に京都市上京区・KBSホールで「山根明会長をしのぶ会」を開催すると発表した。併せて同団体ヘビー級王者の高橋知哉氏(36)が新会長に就任することも発表した。 高橋氏は、山根さんが亡くなる2日前に世界ボクシング基金(WBF)から届いたというベルトを手に「会長(山根さん)には生前から『ワシに何かあればおまえが会長をやってくれ』と言われていた。しのぶ会では10カウントをして送り出したい」と話した。WYBCが初めて興行を行った700人規模の会場で、山根さんと交流があった著名人らを招く予定。死去数日前に会った際も、山根さんは「興行が打てたのもおまえがいてくれたから。おまえなら大丈夫や」と団体の今後について話していたという。 今後の団体活動については「若い選手が輝く場を作りたい」とし「会長がいたから僕は世に出られた。団体を続ける使命がある。試合をしたいという選手からたくさん連絡をもらっている。いろんな団体を巻き込んで一緒にやるのもいい」と垣根を作らずボクシングの大会を開催することも考えているという。 昨年9月には格闘技イベント「ブレイキングダウン」のオーディションに自ら挑戦。対戦相手が決まらなかったため本戦進出には至らなかったが「WYBCに合う選手がいるかなと思い、出場した。名前を挙げることで広告塔になる。それが僕の仕事でもある」と団体の知名度を上げて選手獲得を目指していく。