【今朝の5本】仕事を始める前に読んでおきたい厳選ニュース
(ブルームバーグ): 8日午後、米国を横断する形で日食が起こりました。ニューヨーク市でも太陽が約90%欠け、オフィスや歩道から空を見上げる光景が見られました。米株式市場では取引が低調でしたが、大きな混乱はありませんでした。今週最初の「イベント」をこなした市場の注目は、10日の米消費者物価指数(CPI)や連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨などに移っていきそうです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
米国から補助金
米政府は半導体受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)に対し66億ドル(約1兆円)規模の補助金と最大50億ドル相当の融資を提供する計画だ。同社がアリゾナ州で進める工場の建設を後押しし、重要技術の国内生産に向けたバイデン政権の取り組みを強化する。TSMCはアリゾナ州フェニックスに第3工場を建設する見通し。同工場は次世代の回路線幅2ナノメートルプロセス技術に頼り、2020年代末より前の稼働を予定する。
あまりに長期化すれば
米シカゴ連銀のグールズビー総裁は、高金利をあまりに長期間維持すれば失業率の上昇につながるとの考えを示した。「いつまで景気抑制的な政策を維持したいのか、注意が必要だ」と指摘。「その水準に長くとどまれば、失業率は上昇し始めるだろう」と述べた。3月の米雇用統計については「かなり強い」と評価。FOMCが5月に利下げを行うかどうかの質問に対しては、具体的な回答を控えた。
AIは最大の課題
JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は人工知能(AI)について、同行が取り組む課題の中で最も大きい可能性があると語り、その潜在的な影響を蒸気機関に例えて「事実上あらゆる仕事を増強し得る」との見方を示した。ダイモン氏は株主への年次書簡でAIの重要性を語った。同行はマーケティングや不正行為、リスクなどで400以上のAI使用事例を特定し、多くのAI専門家やデータサイエンティストを集めて生成AIの導入を模索し始めている。