アクションRPG『グランブルーファンタジー リリンク』の連携技「チェインバースト」を見てほしい。ド派手な演出は、決まると爽快感でブチ上がる!
Cygamesより、2024年2月1日に全世界同時発売されるアクションRPGの『グランブルーファンタジー リリンク』(以下、『リリンク』)。『グラブル』の愛称でも知られるスマートフォン向けソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』の人気キャラクターたちが多数登場したり、気持ちがいいアクションが楽しめたりといった情報はすでに発表されているが、そもそもこの『リリンク』とはどんなゲームなのかということをより深く理解するために、発売に先駆けてプレスイベントが実施された。 『グランブルーファンタジー リリンク』画像・動画ギャラリー 『グラブル』自体は、長い歴史を持っているだけではなく今なお多くのファンを生み出している人気タイトルだ。この『リリンク』でも、その世界観や魅力はしっかりと受け継がれており、ファンも納得のでき映えとなっている。これまで『グラブル』に触れてこなかった人には少しハードルが高く感じるかもしれないが、そうした心配は一切不要だ。 本作はまったく知識がない状態でゲームを始めても、すんなりとゲームの世界に入っていくことができるようになっている。むしろ、『グラブル』関連のコンテンツにも興味を持つきっかけにもなりそうなタイトルといえるだろう。 この『リリンク』では、大きく分けて3つの段階でユーザーがゲームをやり込めるような要素が用意されている。今回のプレスイベントでも、それぞれどんな内容になっているのか把握できるように、3つのセッションに分けて実施された。こちらの記事では、そこからわかったゲームの魅力や特徴についてご紹介していく。 文/高島おしゃむ ■エンドコンテンツまで100時間以上遊び尽くせる! 『リリンク』で用意されている3つの段階とは、「メインストーリー」と「追加ストーリー&クエスト」、「エンドコンテンツ」のことをさしている。「メインストーリー」はひとりプレイ専用のコンテンツで、一般的なRPGと同じようにゲームをスタートして物語を楽しみながらプレイしていくというものだ。こちらは、概ね20時間ほどのプレイ時間で遊べる物となっている。 「メインストーリー」クリア後、追加で20時間ほど遊べるコンテンツとして用意されているのが「追加ストーリー&クエスト」である。じつはメインストーリーがエンディングを迎えた後も物語が続くのだが、こちらは章立てのような構成ではなくひとつひとつのクエストをクリアしていくことで、どんどん展開されていくといった作りになっている。 そして最後は、プレイ開始から40時間ほどかけてすべてのストーリーを完走したあとに楽しめる「エンドコンテンツ」だ。こちらも豊富にコンテンツが用意されており、100時間以上遊び尽くせるようなものとなっている。 ちなみに今回のプレスイベントでは、『リリンク』のディレクターを務めた梶泰幸氏よりこうしたゲームの概要が紹介された。その後、「メインストーリー」を100分、「追加ストーリー&クエスト」のマルチプレイを40分ほど実機で体験。「エンドコンテンツ」については、難易度が高いことから開発スタッフによるデモプレイを見るという形で行われた。 ■随所に初心者が迷いにくい配慮がされた親切設計 今回「メインストーリー」で体験できたのは、ゲーム開始直後から第3章までだ。しかし、100分という限られた時間ではすべてを遊び尽くすことはできず、残念ながら第3章のボス戦終盤で時間切れとなってしまった。 本作では、最初にゲームの難易度を3段階から選ぶことができる。デフォルトで選択されている「ACTION」は、ストーリーとバトルアクションがバランス良く楽しめる一般的な難易度だ。アクション性よりもストーリーを楽しみたい人は「STORY」を、逆にもっと歯ごたえのあるバトルをしたいという人は、「HARD」を選んでゲームを開始するといいだろう。 難易度を選ぶと、嵐の中空を突き進む、騎空艇のグランサイファーが登場し、まるで映画のワンシーンのようなオープニングが始まる。ここで、主人公キャラクターの容姿を男女どちらか選んでゲームがスタートするといった流れだ。ちなみに今回は、見た目を重視して女性キャラをチョイスしてみた。名前はデフォルトのものを選んでいるが、もちろん自分の好きな名前を付けることもできる。 タイトルが流れたあと、簡単な操作方法が学べるチュートリアル的なモードがスタートする。ユニークなところは、会話中に知らない単語が出てきたときなどに、用語の確認ができるようになっているところだ。また、会話を見逃してしまった場合でもログですぐに確認することができる。何気ないところだが、ゲームにそれほど慣れていない初心者でも親しめるような配慮が、随所にされているという印象だ。 ひょんなことからグランサイファーから落ちてしまった「主人公」、「ルリア」、「ビィ」の3人。第1章では、葉洩れ日の森と呼ばれるうっそうとした場所で目覚めたところからスタートする。フィールドの移動は、高低差があるなど冒険感に溢れていてかなり楽しい。ときおり敵が現れてバトルに突入することになる。出てくる敵もザコキャラばかりではなく、適度な強さを持つボスキャラも登場するのだ。そのバランスが絶妙で心地よくプレイすることができる。 ここでも感心させられたのが、初心者への配慮だ。次にどこ進むべきかガイドが表示されるほか、一緒に冒険を共にするビィが先行して移動し光りで誘ってくれる。そのため、プレイ中にどこに向かえばいいのか迷うことはまったくなかった。 ■決まると最高の爽快感が味わえる連携技の「チェインバースト」 本作は、街やフィールドを探索していくというのもひとつの要素だが、アクションRPGの真骨頂ともいえるのはやはりバトルだ。今回はPlayStation 5で試遊しており、攻撃の基本は□ボタンと△ボタンの組み合わせで戦っていくことになる。バトル中は複数の敵が同時に現れ、ド派手なエフェクトが表示されるなどわちゃわちゃな感じになる。そういうときどうしても、適当なボタンをガチャガチャ押しながら戦っていくという、“雰囲気バトル”になってしまいがちだ。 本作でもそれに近いノリではあるのだが、少しだけ変わっているのが「ボタンの表示が変化していくこと」である。とくに△ボタンの方はどんな攻撃を繰り出すのか、その時々によって表示が変わるためかなりわかりやすい。 バトルではほかにも強力な効果を発揮できるキャラクター固有の「アビリティ」や、仲間と協力する「リンクアタック」など様々な要素が用意されているのだが、なんといってもド派手な演出で決まれば爽快感も最大限にブチ上がるのが「チェインバースト」である。 バトル中、奥義ゲージが100パーセントまで貯まると、奥義が発動可能になる。この奥義は、単発で放ってもかなり強力な技なのだが、ほかのパーティーメンバーと発動のタイミングを合わせることでフィニッシュ攻撃の「チェインバースト」が発動するのだ。「チェインバースト」はふたりから発動するのだが、4人同時に決まったときはまさにしてやったりといった感覚が味わえる。 もうひとつだけバトルに触れておくと、どうしても戦いに夢中になりすぎて自分の残り体力を見落としがちになってしまうことがある。そんなとき、キャラクターたちが「回復した方がいい」など、状況に応じたアドバイスをしてくれる。ゲーム自体にあまり慣れてないときは、こうしたメッセージも見逃さないようにすることで、効率よく戦っていくことができるようになっているのだ。 ■街でプレイヤーの強化やクエストを受注しよう! 今回の試遊では、第1章は森を舞台に冒険。第3章は荒れ果てた坑道を探索といった感じで、まったく異なる舞台が用意されていた。その合間にプレイヤーたちが訪れることになるのが、辺境の街フォルカだ。この街では、よろず屋や鍛冶屋といった、冒険に欠かせない施設が用意されており、装備品の強化や冒険の準備を整えることができるようになっていた。 このフォルカの街で、もうひとつ解放されることになる要素がクエストだ。クエスト自体は「メインストーリー」終了後も受けられるコンテンツだが、物語を進めていくことでも徐々に解放されていく。実際にクエストに挑戦するときは、街中にある「クエストカウンター」に話しかけることで受けることができる。クエスト受注後、参加者全員の準備が完了すると自動で場所が移動するといった流れだ。ちなみに「メインストーリー」では参加者はプレイヤーひとりしかいないため、準備OKを押すことで移動することができる。 時間の関係もありクエストはひとつしか挑戦することができなかったが、今回受けたものは20分という制限時間内にすべてのゴブリンを倒すというシンプルな内容だった。自動で森に移動した後、そこにいるゴブリンたちを倒すことでクリアとなる。無事クエストの条件をクリアするとレザルト画面に映り、総合評価や報酬などが表示される。 ■友達同士で遊ぶとさらに盛り上がること間違いなしのマルチプレイ! 「メインストーリー」の体験の後、挑戦することになったのが「マルチプレイ」だ。こちらは「メインストーリー」クリア後のデータがあらかじめ用意されており、そちらを使って4人でパーティーを組んでクエストに挑んでいくというものになっていた。 絵文字でコミュニケーションが取れるようになっているなど、スマホなどのマルチプレイでもおなじみの要素が用意されており、簡易的なコミュニケーションも取ることができる。なかでも面白く感じたところは、試遊の範囲内の「メインストーリー」では選べなかった様々なキャラクターを選んでプレイすることができた点だ。 その中でもお気に入りのキャラクターとなったのが、オイゲンである。主人公は剣を武器にして近接攻撃で戦っていくスタイルだが、このオイゲンは銃で遠隔から攻撃を加えていくという全く真逆のプレイが楽しめるようになっていた。 剣で敵を切りつけるのとは異なり、エイムを合わせて敵に狙いを定めなければいけないのだが、これは慣れないとなかなか難しい。その分、新鮮な気分でプレイすることができたという印象だ。マルチプレイはプレイアブルキャラが強めに設定されていたのだが、それでもボスクラスの敵とのバトルではなかなか緊張感を味わうことができた。 それと同時に、マルチプレイならではの難しさも感じ取ることができた。たとえば奥義を発動するタイミングだが、個別に撃ってしまい他のプレイヤーと息が合わないという場面もいくつかあった。ボイスチャットなどでやりとりをしていない状況だったということもあるが、気心知れたメンバーで挑むとまたひと味違った楽しみ方ができそうである。 ■一瞬のミスが即死を招くエンドコンテンツ 今回のプレスイベントのラストに用意されていたセッションが、「エンドコンテンツ」のデモプレイだ。こちらは難易度が高いということもあり、開発陣が実機でプレイする様子を見るというスタイルで行われている。このエンドコンテンツで挑戦したのは、最高難易度のクエストのひとつである白竜ラディスとのバトルだ。 それに対して開発陣が選んだキャラクターは、イオとヴェインである。イオは魔法使いでチャージ攻撃が得意なキャラクターだ。発動までに時間が掛かるため難易度は高くなってしまうが、本作のなかでも最上位に属するダメージを出すことができる「フラワリーセヴン」を使うことができるのが特徴だ。 一方のヴェインは、防御が得意なタンク的な役割を果たすキャラクターである。ヴェインは「ランパート」と呼ばれる半ドーム型の結果を貼ることができ、その中にいれば無敵状態となる。つまり、「ランパート」を貼っている間に、発動までに時間が掛かるイオの「フラワリーセヴン」を決めるという連係プレイができる組みあわせとしてこのふたりのキャラクターが選ばれている。 この白竜ラディスは、開幕直後に自身にバフを3つ付ける。この状態ではなかなかダメージを与えることができないため、まずはバフを消していく必要があるのだ。ボスキャラの周りにはホーリーシードがいるのだが、実はディスペルの効果を持っている。そのため、まずはホーリーシードを倒してからボスに投げつけて、バフを消していくことになる。 エンドコンテンツに登場するボスキャラはいずれも強力な攻撃を持っている。そのため、一撃でも食らってしまうと即死してしまうため、常に緊張感溢れるバトルが楽しめるのだ。ちなみに今回のデモプレイでは、4人パーティーのうちふたりは開発陣、残りがNPCだった。 このNPCキャラクターたちもなかなか賢く作られており、ヴェインが「ランパート」を貼ったときは自身もダメージを受けないようにするために、しっかりとその中に入るといった行動を取ってくれる。途中、白竜ラディスに倒されるなど何度か危ない場面はあったものの、最後はフィニッシュ攻撃の「チェインバースト」を決めて無事倒すことができた。 というわけで長々とお送りしてきたのだが、ファンタジー要素の高いアクションRPGとしてはなかなか秀逸な出来映えであると感じた。筆者自身、それほど『グラブル』の世界観に詳しいわけではないのだが、そうしたことに関係なくそれぞれのキャラクターの魅力も感じ取れるようなでき映えになっている。 そろそろ新しいアクションRPGにどっぷりとハマってみたいと考えているならば、ぜひ試してほしい1本といえるだろう。
電ファミニコゲーマー:高島おしゃむ
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