ママ友の旦那さんは「地方公務員」らしいですが、実際の年収はどのくらいなんですか? いつも余裕がありそうで“うらやましい”と思ってしまいます…
公務員と聞くと、高収入で安定しているというイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。LINEヤフー株式会社の2023年実施の調査によると、中学生男子のなりたい職業の1位、中学生女子の3位は国家公務員・地方公務員です。また、高校生男子のなりたい職業の1位、高校生女子も1位が国家公務員・地方公務員となっています。 その理由としては「収入が安定している」「地域に密着しているから」といったものが挙げられています。このように人気の地方公務員ですが、実際の年収はいくらなのでしょうか? 特に、身近な人で地方公務員をしている人がいると年収がいくらなのか気になるところでしょう。 ▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて! そこで本記事では、地方公務員の年収が500万円を超えているのかについて解説し、国家公務員の年収とも比較していきます。
地方公務員の平均給与は月額35万円
総務省の「令和5年地方公務員給与実態調査結果等の概要」では、地方公務員の平均給与の月額についての調査結果を公表しています。この調査によると、令和5年の全地方公共団体(一般行政職)の平均給与月額は35万8824円です。 内訳は平均給料の月額が31万5159円、諸手当の月額が4万3665円になっています。これを12ヶ月分だとすると、年額の給与は430万5888円です。 給与だけでは年間で500万円を超えませんが、地方公務員も賞与を受け取れるので年収は500万円を超えるでしょう。なお、2023年度の国家公務員の賞与は4.5ヶ月分で、地方公務員もこれに準じています。 一方、国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、2022年の民間の平均給与は 458 万円となっています。このうち、平均給料・手当は 386万円、平均賞与は72万円です。そのため、地方公務員は平均給与だけを見ても高年収といえるでしょう。
地方公務員は安定している?
地方公務員は収入が安定していることも人気の職業の理由となっています。しかし、平成28年の平均給与が36万5549円だったのに対し、令和5年の平均給与は35万8824円です。平均給与は毎年少しずつ減っています。 平成28年から令和5年の間には、コロナウイルスによって経済や社会情勢に大きな影響があり、民間では年収に影響が出てしまった企業もありました。地方公務員は民間の企業のように経済や社会情勢で大きく年収が変化することはないようですが、データのように年収は減少する場合があります。